26.幸せな朝 ページ26
永瀬side
「平野ってば」
目の前でゴソゴソしている何かが気になり、目を開けた。
…朝っぱらから見せつけてくれるやん。
「何顔赤くしてんの」
「ベッドの上でイケメンに絡まれたらそりゃドキドキだってするよ」
赤面を見られたくないのか、控えめに俯くA。
……だる。
俺は強引に、紫耀から奪うようにしてAの背中を抱きかかえ自分のもとへ引き寄せた。
紫耀は空になった腕の中を少し寂しそうにしながら、不服そうな寝顔でまた寝息を立て始めた。
「…びっくりした、急にひっぱんないでよ」
俺は自分の腕の中にすっぽりと納まってるAを上から見下ろし、満足感に浸り返事もせずに目を見つめ続けた。
Aは最初こそ睨むようにこちらを見上げていたが、だんだんと顔を赤くして俯いた。
俺はそれを逃がすまいと顔を持ち上げ、鼻と鼻がくっつきそうな至近距離まで顔を持って行った。
廉「ふはっ、真っ赤やん。照れてんの？」
「うるっさい！もう離してよ！」
廉「ムリに決まってるやん」
Aの背中に回していた手で頭をぽんぽんとたたいてやると、すぐに眠そうな顔をした。
赤ちゃんかよ。
廉「まだ朝早いし、もうひと眠りしよや」
「…ん」
ほんのすこし、幸せを感じた朝だった。
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たんこ(プロフ) - 更新嬉しいです！ありがとうございます。KINGバージョンのときから見てるのですが毎回更新されるたびに本当に嬉しくてワクワクしながら見てます！ (2021年4月20日 15時) (
レス) id: 203b35fd4d (このIDを非表示/違反報告)
れんかい坦です♪♪♪♪ - こんにちわ？！。とても、面白いです。投稿頑張って下さい！応援します。 (2020年5月1日 17時) (レス) id: 5af3fd4f65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しお
x他1人 | 作成日時：2020年4月21日 22時
