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8.金髪の平野さん ページ8
「おつかれさまでーす」
面接の日以来となるスタッフルームにおずおずと入室すれば、
休憩中らしき男の人がケータイをいじりながらこちらを一瞥した。
わお、金髪だ
コンビニのユニフォームには、”平野”という名前が書いてあった。
「…え、あんた誰」
「えっと、今日からバイトの榎本(えのもと)Aです。」
「あー例の。初出勤ってことは…ちょっとまってね」
「あっはい！」
休憩を邪魔してしまっただろうか。
しばらくして、男の人はコンビニのユニフォームを片手に戻ってきた。
「きみ17時からの子よな？これSサイズだけど、ちょっと着てみ。」
「すみません、ありがとうございます！」
初めはちょっと怖そうだと思ったが、この人案外優しい！
今日はこの人と一緒かな？
「えっと、平野さんも17時からですか？」
「いや、俺もうすぐで上がり。17時からは確か”廉”だったと思うよ」
「れん…さん」
「知らん？あんたのとこの学校の先輩やと思うけど…」
「わかりませんねー、私まだ入学したばっかですし！」
「てことは高１か。じゃあ初バイトがんばってな」
「はい！」
”れん”さん。
優しい人だといいなぁ
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作者名：しお
| 作成日時：2019年8月8日 18時
