群青のヒロイン (ページ17)

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17.早出出勤ページ17

「お疲れ様です！」

学校が終わるなりそのままバイト先へ顔を出すと、オーナーがやつれた顔でデスクに座っていた。

オーナーって、夜中もコンビニ居るみたいだけどいつ家に帰ってるんだろう…

「Aちゃんお疲れ様。仕事はどう？慣れてきたかな？」

いつもの優しそうな笑顔を浮かべているが、疲れが隠しきれていない。

「はい！もう永瀬先輩にしっかりしごかれました！」

「はは、そうかい。相性良さそうだと思ったんだよねぇ、二人」

そう笑うオーナーに私も愛想笑いを返すが、頭はクエスチョンマークでいっぱいだ。

相性が良い？どこをどう見て？

「Aちゃんはいつもこの時間に学校終わるの？」

急いで頭のはてなを消して店内の時計に目をやれば、16時ジャスト。

バイトのシフトは17時からだから、まだ一時間近くも時間が余る。

「そうですね。行事前とかになると準備とかでもっと遅くなるとは思うんですけど…」

「そっか…。早く入れる日とか、16時からバイト入ることとか出来ないかな？」

「あっ！全然大丈夫ですよ！16時ぎりぎりになっちゃいますけど！」

「本当に！助かるよ！人足りないから少しでも長く居てくれるとありがたいよー！」

まあ、一時間くらいなら全然平気だし、給料もちょっとだけど上がるからラッキーかな。

「じゃあ今から入りますね」

「よろしく頼むよ」

…そういえば、平日のお昼って誰が入ってるんだろう。

この間居たのは平野さんだったよな。

今日もいるのかな。