【2j3j】だから護らせろって言ってんでしょうが！２

◆ ページ17

『あ、よかったぁ。びっくりした。えーっとじゃあもう一回言うね。桜華零は今月末をもって、にじさんじさんとの契約が切れます』

＞え……？
＞契約制だったっけ？

『零ははるたちに無理やりはじめさせられたから最初から決められた期間の契約だったらしいんだ。それが今月末で切れる。零には選択肢が与えられました。一つが契約満了と共ににじさんじを卒業して自分の道を歩く。二つ目が契約満了後、再度契約させていただき今度は他のライバーさんと同様、特に期間を定めずにライバーとして道を歩く。どちらがいいか、と』

＞それってこの前まゆに聞いた選択肢のやつ？

『お、察しがいい人がいるね。そうだよ。この間黛先輩に聞いた選択肢だね。零は選択しました。その結果をここでお伝えしたいなって思います。私、桜華零はにじさんじでたくさんの感情を知りました。しあわせを知りました。本当に幸せだった。たくさん愛してもらえて、あれだけ突き放したのに傍にいてくれた。零はもうこれ以上の幸せを得られることはないと思ってる』

＞……やだ
＞お願い、零ちゃん
＞やだって言っちゃいけないけどでもやだよ……

『……でも』
『でも、零はわがままで欲深いから。まだ、幸せが欲しかったりします。まだ、まだ、ここで笑っていたい。にじさんじとしてまだここにいたい』

＞零ちゃん！
＞ってことは……
＞待って泣きそう

『私、桜華零は今月末でにじさんじライバーとしての契約を満了し、再度にじさんじライバーとして活動させていただくことをここで発表させていただきたいと思います』

＞よかったぁ……！！
＞待って安心して涙出てきた……
＞もう前見えない……
＞泣きすぎて息できない

『そしてもう一つ。零は、桜華の名前を捨てます』

＞え？
＞え
＞は？

『桜華でいる以上零は一生桜華に縛られ続ける。姉さんや、兄さんのことは大好きだし大切だけど桜華に縛られ続けてたらきっといつか零はやりたいこともできなくなってしまうから。家名、桜華の名を捨ててこれからは零、として生きていくことにしました。正直、この選択もめちゃくちゃ怖い。家名を捨てるっていうことは桜魔の国では術式を捨てるということでもあるんだ。だからずっと悩んでたんだけど。みんなは覚えてるかな。零が昔神に祈ったこと』

＞結界のとき？
＞コラボの話してた時のやつ？
＞同期に怒られてたやつか

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