八十五件目 ページ3
秦広王「…さすが大王、部下から違うな…」
初江王「うむ…鬼灯殿、優季殿、いい機会だ。意見を聞かせてくれないか?供養による亡者の減刑に疑問を持つ者もいるが、どう思われる?」
鬼+貴「…そうですね」
閻魔大王を叱るのはやめて、質問に答えることにした
鬼「確かに短絡的にそのルールに従えば、供物の多い金持ちや権力者ばかりが減刑になります。」
貴「しかし、「人望」は亡者の重要な要素。その公正な判断こそ我々の役目と自覚しております。ご遺族の強い祈りを無下には出来ません。」
秦広王「しかし…人口爆発によって我々も多忙になりましたな。」
初江王「昔はもう少し一人一人丁寧に裁判出来たんですがね。」
秦広王「それにあの供物の山…大半は処分となっているのでしょう?」
初江王「もったいないですよねぇ」
太山王「この供物問題は、なんとかせねばなりませんなぁ。」
貴「ですので…手始めに、この会場の料理と飾り、全て供物で賄ってみました。」
鬼「そちら、供物のじゃがりこで作ったポテトサラダです。優季が作ってくれました。」
初江王「マジか…」
閻「君達ね…十王で試すなよ…」
貴「正直面白そうだったので、つい企画にのってしまって。」
鬼「これ、ほぼ優季が作ったんですよね」
貴「意外と上手く出来ましたが、皆さんの口に合うかは分からないですが。」
その後、スタッフ(十王)で美味しく頂きました
ーーーー
唐「(あんなにあって残飯が出なかったのが不思議だよなぁ)」
片付けの時、唐瓜はそう思ったがその疑問はすぐに解決された
貴「これはタッパーに詰めて明日のご飯にしましょう。これは…」
鬼「残飯はこちらに。それはまだ食べれますね。私があとで食べるのでこちらに。」
唐「(あ、なんとなく分かった…)」
優季が残飯を大量にタッパーに詰めて、鬼灯がその場で処理していた
鬼灯は最近急にこういう事をしだしたという
貴「なんで急に残飯処理しだしたんだろ…?」
唐「そうなんですか?」
貴「うん。さっき聞いたんですよ。なんででしょうね?」
鬼「優季が作ったからですよ」
貴「あ、そうなんですか?そんなに食べたいのなら部屋に来ればいいじゃないですか。部屋近いんですし。」
鬼「その手がありましたね」
貴「来る時は連絡して下さいね」
鬼「じゃあ早速今日行きます」
唐+貴「(まだ食べるのか…)」
それ以降、毎日鬼灯が来るようになったらしい
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作者名:優季 | 作成日時:2018年1月30日 15時