検索窓
今日:9 hit、昨日:9 hit、合計:82,593 hit

178 『なにゆえ』 ページ29

.


「な、何故……、こんなことに」



 Aはビクビクと榊原の後ろに隠れながら言った。彼女の脳内に数時間前の映像が再生される。




 ──榊原(兼A)邸に到着したにはしたA。すると榊原の返答がなく、訝しげに屋敷を捜索してみれば、めちゃめちゃ慌てた様子で飛び出して来た榊原。曰く本日は大事な用があったのだがすっかり忘れていて今すぐ行かなければならない。

 はぁそうすか、行って来て下せえ、と何ともどうでも良さげな声を出した彼女をじっと見つめた。そしてきょとんとした顔で見つめ返すAを『来い』と一言告げて拉致、もとい連れて来た。




 連れて来られたのは何と産屋敷邸。一体どんな理由があって鬼殺隊現当主(トップ)と鉢合わせなければならないのか彼を問い詰めれば『いや何かムカついたしその他諸々の理由で』との答えが返って来た。クソが。


 ……Aは基本内弁慶である。なので自分よりも強いく知らない者などとこうやって一緒の空間にいなければならないことは苦痛だった。

 ──頑張れA、負けるなA。取り敢えず舐められないようにしておけA。


 そう思いながらビクビクと周りを見渡してみれば、自分に集中している視線。ヒィ、と情けない声が漏れた。待って恐怖。しかもあの人どう考えても2m超えてる恐怖。いやつうか何か泣いてる……、アレ待って宇髄いるじゃん。うわうわ近づいて来たマジ来んなクッソ、



「おー、……思い出した、Aじゃねぇか! 何で来たんだ? まさか柱になったのか?」

「バカ、コイツが俺達と同じ階級までそう簡単に上がれる訳ねェだろ」

「そりゃそうだ」

「本人を目の前に失礼な会話しないでくれます?」



 多少イラつきながらそう言えば、「ははは! 変わんねぇなあ!」と頭をぐしゃぐしゃと掻き混ぜられる。離せ離せと抵抗するが、彼持ち前の筋力によってそれも無駄になる。彼女は頭を撫でてもらうのは好きだが、彼の場合力任せにぐしゃぐしゃにするので嫌いなのだ。


 ──こんな奴が柱とか鬼殺隊終わってんだろ。


 脳内でめちゃめちゃ失礼な思考をしていたAだった。


.


っづあ〜〜〜誰か柱の入った順番を明記してくれぇ〜〜〜〜!!?
マジで!! わからん!! 分かんないの!!!

ア──ッちくしょうなので取り敢えず次話からの柱は全部作者の想像です確証は一ミリもないのでそこんとこ宜しく!!!!

179 『大き過ぎじゃないかな』→←177 『あ、いた』



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (119 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
175人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , シリアス , ギャグ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白夜の世界(プロフ) - まくすうぇるさん» ですよね。(真顔) (2020年5月8日 21時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - やんでゅぇる (2020年5月8日 21時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - まくすうぇるさん» ありがとう御座いますっ……!!今回の描写とかちょっと人によってはぐろいってなるかもしれないので、いつも注意書きしているのですが嬉しいです。三人称の小説少ないので、万人受けはしないと思っていたのですが……、結構皆反応してくれますね(笑)。 (2020年5月7日 21時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - こういう描写書けるのって凄いです。尊敬します。(※嫌みではないです。純粋にそう思ってます) (2020年5月7日 21時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりなんぽん - Ecarlateさん» 途中から失礼します!私も順番知りたかったのでありがとうございます! (2020年5月5日 15時) (レス) id: 3ac698d03c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白夜の世界 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/  
作成日時:2020年4月26日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。