178 『なにゆえ』 ページ29
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「な、何故……、こんなことに」
Aはビクビクと榊原の後ろに隠れながら言った。彼女の脳内に数時間前の映像が再生される。
──榊原(兼A)邸に到着したにはしたA。すると榊原の返答がなく、訝しげに屋敷を捜索してみれば、めちゃめちゃ慌てた様子で飛び出して来た榊原。曰く本日は大事な用があったのだがすっかり忘れていて今すぐ行かなければならない。
はぁそうすか、行って来て下せえ、と何ともどうでも良さげな声を出した彼女をじっと見つめた。そしてきょとんとした顔で見つめ返すAを『来い』と一言告げて拉致、もとい連れて来た。
連れて来られたのは何と産屋敷邸。一体どんな理由があって鬼殺隊
……Aは基本内弁慶である。なので自分よりも強いく知らない者などとこうやって一緒の空間にいなければならないことは苦痛だった。
──頑張れA、負けるなA。取り敢えず舐められないようにしておけA。
そう思いながらビクビクと周りを見渡してみれば、自分に集中している視線。ヒィ、と情けない声が漏れた。待って恐怖。しかもあの人どう考えても2m超えてる恐怖。いやつうか何か泣いてる……、アレ待って宇髄いるじゃん。うわうわ近づいて来たマジ来んなクッソ、
「おー、……思い出した、Aじゃねぇか! 何で来たんだ? まさか柱になったのか?」
「バカ、コイツが俺達と同じ階級までそう簡単に上がれる訳ねェだろ」
「そりゃそうだ」
「本人を目の前に失礼な会話しないでくれます?」
多少イラつきながらそう言えば、「ははは! 変わんねぇなあ!」と頭をぐしゃぐしゃと掻き混ぜられる。離せ離せと抵抗するが、彼持ち前の筋力によってそれも無駄になる。彼女は頭を撫でてもらうのは好きだが、彼の場合力任せにぐしゃぐしゃにするので嫌いなのだ。
──こんな奴が柱とか鬼殺隊終わってんだろ。
脳内でめちゃめちゃ失礼な思考をしていたAだった。
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っづあ〜〜〜誰か柱の入った順番を明記してくれぇ〜〜〜〜!!?
マジで!! わからん!! 分かんないの!!!
ア──ッちくしょうなので取り敢えず次話からの柱は全部作者の想像です確証は一ミリもないのでそこんとこ宜しく!!!!
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白夜の世界(プロフ) - まくすうぇるさん» ですよね。(真顔) (2020年5月8日 21時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - やんでゅぇる (2020年5月8日 21時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - まくすうぇるさん» ありがとう御座いますっ……!!今回の描写とかちょっと人によってはぐろいってなるかもしれないので、いつも注意書きしているのですが嬉しいです。三人称の小説少ないので、万人受けはしないと思っていたのですが……、結構皆反応してくれますね(笑)。 (2020年5月7日 21時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - こういう描写書けるのって凄いです。尊敬します。(※嫌みではないです。純粋にそう思ってます) (2020年5月7日 21時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりなんぽん - Ecarlateさん» 途中から失礼します!私も順番知りたかったのでありがとうございます! (2020年5月5日 15時) (レス) id: 3ac698d03c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時:2020年4月26日 17時