173 『謝罪の意味は訊ねずに』 ページ24
んー後悔はしていないがかなりアウトな表現っぽいのがあるかもしれん。自己責任でどうぞ。
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ぐっと拳を握り締めた。
めちゃくちゃにしたい。その柔らかい唇に噛みつきたい。純粋そうな体をぐちゃぐちゃに汚したい。心地良い音を出すその喉を枯れさせるぐらいに鳴かせたい。白い肌に印を残したい。黒い瞳に俺だけしか見れないようにしてやりたい。どろどろに溶かして甘やかして、堕ちて堕として、
──うなじに顔を近づけた。Aはビクリと肩を跳ねさせ、俺の髪が擽ったいのか身動ぎする。それでも、何も言わなかった。
「ひぁ」と甘い声が漏れた。首の筋をなぞるように舌を這わせる。その度に、慣れない快感からか体を痙攣させるA。毒が過ぎて、酔いしれそうだった。思わず歯を立てれば、もっと高い声が漏れた。
……ぅ、と嗚咽が混じった声が耳朶を叩いた。
────やっとか、と俺は考えながら、密着していた体を起こした。
「うあ……あぁ、う……!! やめ、てぇ。ごめんなざい、あやま、るからぁ……! や、めて、くださ……!」
ぽろぽろと大量に涙を零し、泣きじゃくるA。目頭を押さえるように腕を自分の顔に擦り付けて、それを拭おうとする。わぁわぁとひたすらに泣いているその姿は、ガキも同然だった。
……元々最後までする気などない。さっきの言葉は、コイツが先程の事実を掻き消す為だけに言ったことだなんてのは解り切っていた。だがこのまま放っておいたら、コイツの精神がどうなるかなんて想像は容易にできた。
だったら、自分でその願いを訂正させるしかない。
だからこその暴挙だった(自覚している)が、まぁどう考えても生娘だろうに、よくこれだけ耐えたもんだ。
「泣くなァ。テメェみたいなガキ抱く趣味はねェよ」
「ごめ、ぇんっ、」
「……、謝ンな。大丈夫だっての」
謝罪の意味は、訊ねない。
だから俺はただ、Aの頭を撫で続けて、そのまま夜を明かした。
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恋愛要素が四作目にして出てくる夢小説がこれだ。(開き直り)
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白夜の世界(プロフ) - まくすうぇるさん» ですよね。(真顔) (2020年5月8日 21時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - やんでゅぇる (2020年5月8日 21時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - まくすうぇるさん» ありがとう御座いますっ……!!今回の描写とかちょっと人によってはぐろいってなるかもしれないので、いつも注意書きしているのですが嬉しいです。三人称の小説少ないので、万人受けはしないと思っていたのですが……、結構皆反応してくれますね(笑)。 (2020年5月7日 21時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - こういう描写書けるのって凄いです。尊敬します。(※嫌みではないです。純粋にそう思ってます) (2020年5月7日 21時) (レス) id: db32ad90f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりなんぽん - Ecarlateさん» 途中から失礼します!私も順番知りたかったのでありがとうございます! (2020年5月5日 15時) (レス) id: 3ac698d03c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時:2020年4月26日 17時