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午後3時
店の手伝いを抜けた日向は2階へと戻る。
そして、仕事の時はいつも着ている派手な着物をきちんと着込み、ふわふわと揺れる琥珀色の髪は頭の高い位置で結い上げた。
「ごめんくださーい」
松が知り合いの大工に頼んで付けてもらった外の階段に続く玄関から声がする。
万事屋日向 開業だ。
「ようこそ、万事屋へ。将軍の暗殺からペットの生誕祭までなんでもお任せください!」
そう言って扉を開ける。
と、そこには幼い女の子が1人。
靡く黒髪は天パの彼女にとって羨ましいほど どストレート。
纏う着物も上等な生地のものである。
「えっと…どうしたの?」
迷子か何かか。依頼人じゃないのか。
とりあえず誰だこいつは。
様々な疑問を頭から追い払い、しゃがみ込んで少女と目線を合わせた日向はそう聞いた。
「神楽さんはいませんか?」
その問いに対して少女からはちんぷんかんぷんな問いが発せらせる。
(いやいやいや、なにこの娘‼?)
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いぬ(プロフ) - 大好きです!いや、もう本当に好きです。日向ちゃんの性格が可愛すぎるっ!これからも頑張って下さい! (2020年12月17日 6時) (レス) id: daed22b7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:吉良 x他1人 | 作成日時:2015年1月9日 18時