【銀魂】記憶喪失中の舞姫は働く万事屋を営業中！

3_1 狂う歯車 ページ27

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「あ！終兄さーん！！」

例に漏れず、今日も屯所に日向の姿はあった。

オレンジ髪が特徴である三番隊隊長の斎藤 終を追いかけ、パタパタと走り回っていると
案の定、鬼の副長から「屯所を走り回るな！！」という雷を落とされる。

「十四郎は私に厳しい！！」

昼が近くなり、ちょうど混み合う時間の食堂で
日向はむすくれたまま、総悟と退の3人で机を囲んでいた。

「まぁ、土方さんはそういう奴でさァ」

ちゅるちゅるとコシのあるうどんをすすりながら、総悟が言う。

「それより美味い甘味処を見つけたんでさァ。一緒に行きやせん？」

「沖田隊長！午後は一番隊が見廻りですからね？！」

あっけらかんとしていう彼に、退が物凄いスピードでツッコむ。

「あ、じゃあ私も見廻りする！帰りに寄ろうよ！」

隊服貸して？
と、心持ち上目遣いで退を見る日向。

その表情にゔっ…と心を射抜かれる山崎 退。

「…分かりました、サイズ見繕ってきます」

そして折れてしまう山崎 退。

日向と総悟は顔を見合わせ、ニヤリと笑った。



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