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「ふぅん…貴方たちも万事屋なんだ…」
軽く自己紹介をし終えると、真っ先に口を開いたのは日向だった。
「てめぇほど過激じゃねェよ…」
と、しかめっ面で十四郎。
「日向は一人でやってるアルか?」
神楽、と名乗った先程の少女が日向に問う。
彼女はうん!と頷いた。
「あ、でも家にはね、松さんがいるんだよ!」
そして、その後にそう付け加える。
「家主さんですか?」
志村 新八と名乗った眼鏡の少年が彼女に聞いた。
しばらく考える素振りをみせてから、日向は少し照れたように笑う。
「家族………かな」
そう言った彼女はとても嬉しそうだった。
「…ん?そういえば、神楽ちゃんてどっかで聞いたことあるな…」
ふと日向が思い出したように声を上げる。
神楽はコテンと首を傾げた。
「うーん…忘れちゃった………」
ノー天気をそのまま人間型にしたような日向はにっこり笑って流す。
やれやれと十四郎は溜息をついた。
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いぬ(プロフ) - 大好きです!いや、もう本当に好きです。日向ちゃんの性格が可愛すぎるっ!これからも頑張って下さい! (2020年12月17日 6時) (レス) id: daed22b7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:吉良 x他1人 | 作成日時:2015年1月9日 18時