推しは想像以上に母でした。【黄】

４ ページ6

・



『お、おおお、、お邪魔します……。』


る「ふふっ、なんでそんなに挙動不審？笑笑」




なんでって…リスナーだからですよ…。


るぅちゃん、あなたもっと危機感を持ちなさい？？

知らない人をほいほい家に入れちゃダメなんだよ？？

私が悪い人だったら襲われてたかもよ？？


お人好しなのは察してたけど…ここまでとは、、。



心の中で説教をしながら、フカフカのソファーに腰を下す。





わんわんっ！！


『え…！？あ、、わんちゃん……』




びっくりしたぁ…。

これがあの、みるくんか…。


やべぇ、、ふわふわすぎだろ、これ。。


かわええ………。




る「あ〜、みるくんだめでしょ…？ほら、こっちおいで？」



わぅんっ！！


る「ちょ、、あははっ…！くすぐったいよぉ」



『………。』





天国かな…？

私の寿命、軽く10年は伸びたわ。


ニヤニヤが止まんない…。

いいぞ、もっとやれ。()





『か、可愛いですね、、わんちゃん。』


る「えへへっ、みるくんと僕は運命なんです！ね！みるくん！」




え、何それ尊い。

みるくんと変わりたい。

私もるぅちゃんにキスされたい。





る「あ、すみません…！手当てするんでしたね！！」



るぅちゃんはそう言いながら綺麗な救急箱を持ってきた。

なんか…女子力高くね？




る「痛かったら言ってください」



痛くないです。痛いわけないです。

るぅちゃんの手当てなら針刺されても痛くないです。


ああ、るぅちゃんの顔面がドアップに…。






る「はいっ…！終わりましたよ〜！

よく頑張りましたね！」



手当ては私が思ったよりも早く終わって、

いつのまにかほっぺにはクマの絆創膏が貼られていた。




『あ、ありがとうございました……！！！！』


この絆創膏、一生つけておきます。家宝にします。





る「いえいえ！…あ！そうだ…！！

せっかくなので手作りのゼリー、味見していってもらえませんか？」



『え、、えええええ……！？！？！？いいんですか！？！？』



推しに手当してもらって、手作りのゼリーまで…。

もうすぐキャパオーバーしそうです…。




る「はい！！今回はうまくいったと思うので、

ぜひ誰かに食べてもらいたくて！！」



『あ、ありがとうございます…！！！！！』







「おいしいといいなぁ…」と言いながら

小走りでキッチンへ向かうるぅちゃんは、正真正銘天使だ。

５→←３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す