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15、隠蔽 ページ16

『あ”ーお疲れた…』


「あ、お帰り」


『ただいま確蝶。』



事務所のソファに項垂れるようにドカッと座れば目の前にいた確蝶が声をかけてくれた


「三途は?」

『ヤク飲んでる』

「またかよ。」

『確蝶〜…。』

「はいはい。お疲れお疲れ。」



私の頭を撫でる確蝶は歳下のくせに兄のような暖かさがある



「癒してほしいなら蘭ちゃんもなでなでしてあげよーか?」

「俺もいる」


『あんたらは嫌。』



私を挟んで両隣に座った灰谷兄弟は私の頭に触れようとするがその手を強く払った


「ひど〜。ま、そういうところもいいんだけどね
。」

「ひでぇ」



私のライフは三途との車内喧嘩でゼロに近い



『うっさい…』



Aはそういうと静かにソファにもたれ掛かり目を閉じた



「寝たな」

「寝ちゃったねー」

「よっぽど疲れたんだろ。あのヤク中と仕事だったらしいし」



3人のそんな会話は聞こえずAはそのまま眠り続けた。




「そういえば、お前らって元百合會の副総長の…えっと…」

「雪ちゃん?」

「そーそー。諦めたのか?」

「兄ちゃんが諦めるわけないじゃん」

「探してるんだけどなかなか見つからないんだよね…誰かさんが上手く隠してるせいで…ね。」



蘭はそういうとAの頬をぷにっと指で突いた



「百樹やAにどれだけ聞いても知らないって言うし、華に頼んでも私に利益がないからの一点張り。あと思いつくのは元百合會の参番隊隊長かなー。情報屋をしてるって言うのは分かったんだけど、居場所とか何にも掴めないんだよね〜」



指に入れる力を強くすれば眉を寄せてウザそうな顔をする



「…。コイツも大変だな。」

「よく兄ちゃんから隠せてるよほんと。」



確蝶と竜胆はAに同情していた

16、平和→←14、処理



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紅蘭(プロフ) - コメント失礼します。鶴蝶が確蝶になってます。 (2021年11月23日 18時) (レス) @page16 id: b204aab9e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - あっ好きです!更新頑張ってください!応援しています! (2021年10月19日 16時) (レス) @page5 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年10月17日 19時

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