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59、パートナー ページ10

「…。あんたが華か。Aのビジネスパートナー。」

「そうそう。いやぁ…今回のことについては本当に申し訳ないなって思ってるんだよね…」


彼女はそういうと私の目の前にしゃがんだ。


「私のこと殴らないの?」

「もし、Aがあんたに頼まれてなかったとしても状況は変わらないと思うから殴らない。」

「ふーん…大人だね。」


挑発するように言った華だったが雪がどうでもいいというような顔でこちらを見て言ったので面白くなさそうに隣へと座った。


「百合會はこれからどうすんの?」


華はそういうと雪と一緒に空を眺める。


「…。年内中にAが目を覚まさなかったら解散する。目を覚ませばAに任せる。」

「ふーん」


これはAが血のハロウィンの前に雪の家で頼んできた事だった。


“『あんな、頼み事あんねん。もし、うちに何かあったら年内を期限として百合會を解散させて欲しい。皆んなには好きに生きてほしいねん。』”


今思えばあの子は自分の未来が分かってたのかもしれない。


「Aは優しいからあんたにも幸せになってほしいって思ってるよ。だから、あんたがどんだけ姑息な事しても側にいてくれたんだよ。」

「知ってる。私のたった1人のビジネスパートナーやからさ。」


だんだんと寒くなってきた季節。

冷たい風が彼女達の背中を押した気がした。

まるでAが次に進めと言っているみたいに。


「一つ、忠告しといてあげる。」


華は帰ろうとした直前に雪に向かってこう言った。


「しばらく百合會の人間誰1人として六本木に踏み入れない事。Aがあんたらを血のハロウィンに向かわせたくなかった理由は他にもある。だから絶対にこないで。来なければ大丈夫だから。」

「他の理由って何?」

「Aが起きたら聞きな。一応、頼んだ仕事はしてくれたんだし、これは私からの餞別。」


華はそういうとバイクに乗って颯爽と消えた。

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はんむ - 最高でした! (2021年11月23日 0時) (レス) @page39 id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭(プロフ) - 失礼します。鶴蝶が確蝶になってます。 (2021年11月3日 12時) (レス) @page35 id: b204aab9e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - とても素敵な作品をありがとうございましたァァァァァァ! (2021年10月28日 15時) (レス) @page34 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
I’m海月(プロフ) - もう好き!梵天軸のお話を組み立て頑張ってください!  (2021年10月16日 19時) (レス) @page39 id: 248713b743 (このIDを非表示/違反報告)
怜衣(プロフ) - すごく面白かったです!私は梵天軸がいいです! (2021年10月13日 13時) (レス) @page37 id: 84ddb6d095 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年10月8日 20時

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