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78、護る ページ29

マイキーはたけみっちから離れると私の方へとスタスタと歩いてきたのだった。



『マイキー…ごめ…』

「謝んなA。たけみっちを…東卍を護ってくれてありがとう。」

『護れてないっ…皆んなボロボロやもん…』


私は何も護れてなんかない

アングリーの手脚はおれてるし

八戒も額に大きな傷をもらったし

千冬も確蝶の拳でボコボコだし

イヌピーはムーチョに投げられて背中やられてるし

ぺーやんもたっているのが限界だ

たけみっちだって意識があること自体奇跡に近い


百合會のメンバーだって皆んなボロボロで…


Aの目に浮かぶ大きな涙



『啖呵切ったのにうちは…弱かったっ…!!』

「違ぇ!!Aのおかげでこれで済んだんだ!!百合會が来てくれなかったらもっとやばかった!!!」

『うぅ…』


Aのなく姿を初めて見る百合會の仲間たち、東卍の仲間全員が息を飲んだ


ただ1人、マイキーだけは静かに尻餅をついていたAを抱き寄せると頭を優しく撫でた


「ありがとう」

『うん…』


鼻に香るマイキーの香り

壊れそうなものに触れるように優しく撫でる暖かい手


この人を好きになってよかった


そう思いAは静かにマイキーの背中に手をやった


「もう大丈夫か?」

『うん。ありがとう』


マイキーは私の顔見ると安心した顔でニコリと笑いいつの間にか近くに立っていた雪に顔を向けた


「Aを頼む」

「任せて」


雪はマイキーと入れ替わりしゃがみ込むと私のことをおんぶした


「もう立てないでしょ」

『バレてたかー』


安全な場所に移動した雪は私のズボンを捲り上げると顔を歪めた


「ごめん、」

『んーん。うちの方こそみんなの事護りきれんかった。』


私の足の色は変色し青紫色になっており所々腫れていた


「病院行かなきゃ」


そう言った雪はもう一度私を抱えようとするが私はその動きを止める


『最後までみる。』


雪は溜息を吐くと私の隣に座り込んだ


「休憩だね。」

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はんむ - 最高でした! (2021年11月23日 0時) (レス) @page39 id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭(プロフ) - 失礼します。鶴蝶が確蝶になってます。 (2021年11月3日 12時) (レス) @page35 id: b204aab9e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - とても素敵な作品をありがとうございましたァァァァァァ! (2021年10月28日 15時) (レス) @page34 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
I’m海月(プロフ) - もう好き!梵天軸のお話を組み立て頑張ってください!  (2021年10月16日 19時) (レス) @page39 id: 248713b743 (このIDを非表示/違反報告)
怜衣(プロフ) - すごく面白かったです!私は梵天軸がいいです! (2021年10月13日 13時) (レス) @page37 id: 84ddb6d095 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年10月8日 20時

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