69、ユダ ページ20
冷たい風が彼女達の頬を赤く染めていく。
『バイク…東卍か。』
現場につけばすでに何台ものバイクが止められていた。
マイキーやドラケンは蘭に聞いた話だと戦える状態ではないと言っていたのを思いだす。
『たけみっちか…』
ボソッとAは呟くとバイクを降りて後ろにいる仲間達の方へと振り向いた。
『死ぬなよ！！死んだら地獄の底まで追っかけて殴るからな！！』
「「「はいっ！！」」」
——
—
-
中では東卍の心が折れかかっている時だった。
アングリーと八戒が灰谷兄弟に苦戦しておりアングリーの足が折られそうになっていた。
『あんた等だけ楽しんでんちゃうぞ！！』
その大声を聞いた東卍、そしてその声に驚いた天竺のメンバーは全員声のした方を振り向く。
「もー…遅すぎ。」
華はそう呟くと天竺の特攻服を風で靡かせながら稀咲の隣でニヤリと笑った。
なぜ、天竺の場所がわかったのか。
なぜ、天竺が彼女達がくる事を予測できなかったのか。
なぜ、Aがあそこで立っているのか
この情報を兄である灰谷兄弟も言わず、誰にも渡さなかったのは華であった。
そして華はその代わりに百合會のメンバーの情報を売ったものの大切な事を全て隠し、一方でAの携帯に場所、天竺側の幹部達の情報を送っていたのだ。
「稀咲…私はあんたとAを天秤にかけたらAを選ぶよ。だって、私あんたのこと大っ嫌いだからさ！！あっかんべー!」
彼女は人差し指を目元に置くと舌を出し急いで建物から降りていき百合會の元へと走っていった。
「Aー！私はあんた等の味方だよー！好きに暴れちゃって〜！」
『いや、何うちの仲間の情報しれっと売っとんねん。しばくぞ。』
「そりゃお兄ちゃんに言われたらしょーがないじゃん!大切なことは伏せてたし許してよー」
『喧嘩終わったらしばく。』
「あー怖い怖い。」
華は振り返りお兄ちゃん2人を見つけるとニコッと笑い掌を合わせてこう言った
「ごめんね♡」
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はんむ - 最高でした！ (2021年11月23日 0時) (
レス) @page39 id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭(プロフ) - 失礼します。鶴蝶が確蝶になってます。 (2021年11月3日 12時) (レス) @page35 id: b204aab9e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - とても素敵な作品をありがとうございましたァァァァァァ！ (2021年10月28日 15時) (レス) @page34 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
I’m海月(プロフ) - もう好き！梵天軸のお話を組み立て頑張ってください！ (2021年10月16日 19時) (レス) @page39 id: 248713b743 (このIDを非表示/違反報告)
怜衣(プロフ) - すごく面白かったです！私は梵天軸がいいです！ (2021年10月13日 13時) (レス) @page37 id: 84ddb6d095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2021年10月8日 20時
