65、訪問者 ページ16
その日の夜中、Aは起き上がると窓を開けて空を眺めた。
冷たい風を香れば冬の香りがする。
ｶﾞﾗｶﾞﾗ
「起きてたんだ。」
『うん。いっぱい寝たしな。』
本日最後の訪問者はどうやって病院内に入ってきたのか分からない華だ。
「はい、これ。」
『何これ。』
華に渡されたのは大阪にある山口組の数々の資料だ。
「東京、出て行くんでしょ？」
『なんでもお見通しやったんかぁ。でも、』
「まぁね…。で、なに？」
華はドサっと音を立ててAのベットに座る。
Aは窓に背を向けて口を開いた。
『東京に残ることにしてん。雪やマイキーの顔見たら離れらへんくなった…。』
そう言ったAの背中には綺麗な満月が浮かんでいた
その言葉に華はタレ目で可愛らしい目を見開いた後鼻で笑うと口を開く。
「あらら…大阪にも私の駒進めようと思ったのに…。変わったねA。たけみっちのおかげ？」
『やっぱり知ってたか。たけみっちに近付けばうちは容赦せんからな。』
「ひーこわ〜い。興味あるけど今のところはどうでもいいし手は出さないよーだ。」
そういいながら華はわざとらしく身震いをしていた。
『あ、私がいない間に百合會のこと守ってくれてありがとうな。』
「私からのちょっとした餞別だから。これからは容赦しないよ？解散したチームでも情報を売れって言われたら売るから…ね？これからもよろしく。A。」
華はそういうとベットから立ち上がり部屋から出て行った。
今のを要約すれば、情報を売られたくなければこれからも1番のビジネスパートナーでいろよってこと。
『はなからカタギになるつもりはさらさらないししばらくは付き合うかぁ…うぅ寒っ』
私はボソリと呟きながら窓を閉めた。
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はんむ - 最高でした！ (2021年11月23日 0時) (
レス) @page39 id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭(プロフ) - 失礼します。鶴蝶が確蝶になってます。 (2021年11月3日 12時) (レス) @page35 id: b204aab9e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - とても素敵な作品をありがとうございましたァァァァァァ！ (2021年10月28日 15時) (レス) @page34 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
I’m海月(プロフ) - もう好き！梵天軸のお話を組み立て頑張ってください！ (2021年10月16日 19時) (レス) @page39 id: 248713b743 (このIDを非表示/違反報告)
怜衣(プロフ) - すごく面白かったです！私は梵天軸がいいです！ (2021年10月13日 13時) (レス) @page37 id: 84ddb6d095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2021年10月8日 20時
