64、再開 ページ15
「ドラケン君！」
「なんだよたけみっち。」
雪からお使いを頼まれ病院に向かう途中、たけみっちに後ろから呼び止められた。
「あのっ！もし、Aさんが目を覚ましたら本人が何を言ったとしても絶対に雪さんとマイキー君に連絡してくださいっ！絶対ですよ！！」
そう言うたけみっちの顔はとてつもなく真剣で目を覚ますことを知っているかのようだった。
「分かった。お前にも連絡するわ〜」
これはAが目を覚ますほんの10分前の出来事だ。
—-
—
-
「Aっ！！！」
扉が空いた瞬間飛び出てきたのは雪であった。
雪はAに抱きつくと涙を流していた。
そしてマイキーはAと雪が抱き合ってる姿を見て微笑みながら歩いてきた。
「あんたっ！目を覚ますの遅いっ！もう、解散しちゃったじゃんか！！！」
『ごめん。でも、百合會は解散するつもりでおったし…時期が早くなっただけやから…』
「そうだとしてもっ！！退院したらちゃんとみんなに挨拶するよ！」
涙を流した雪の頭を撫でながらAは頷いた。
「A…。久しぶり。」
『マイキー…。元気そうでよかった』
雪が離れると次はマイキーがAにそっと抱きついた。
「死なねぇって約束したもんな。」
『もちろん、約束は守るから。』
そしてマイキーの後ろに立つたけみっちの姿を捉えたAは可愛らしい笑顔で口だけを動かした。
『あ り が と う』
その口元を見てたけみっちは静かに微笑んだ。
彼がドラケンに頼まなければ、きっとドラケンはAの覚悟を理解して誰にも言うことがなかっただろう。
そして、Aは今日の夜中にはこの病院を出て未来のように大阪の山口組の頭になって悲しい思いをしていたのかもしれない。
(ほんま…たけみっちは凄いわ。)
Aはそんなことを思いながらマイキーのことをしっかりと抱きしめ返した。
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はんむ - 最高でした！ (2021年11月23日 0時) (
レス) @page39 id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭(プロフ) - 失礼します。鶴蝶が確蝶になってます。 (2021年11月3日 12時) (レス) @page35 id: b204aab9e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - とても素敵な作品をありがとうございましたァァァァァァ！ (2021年10月28日 15時) (レス) @page34 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
I’m海月(プロフ) - もう好き！梵天軸のお話を組み立て頑張ってください！ (2021年10月16日 19時) (レス) @page39 id: 248713b743 (このIDを非表示/違反報告)
怜衣(プロフ) - すごく面白かったです！私は梵天軸がいいです！ (2021年10月13日 13時) (レス) @page37 id: 84ddb6d095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2021年10月8日 20時
