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37、無心 ページ38

「だったらなんだよ。その女が邪魔しなければドラケンは確実にこの手で殺せたのによぉ。」


そう言いながらきよまさは刃物をこちらに向けた。


「まぁ、個人的にお前にも恨みがあるからよ。ここでお前も”殺してやるよ”」


“殺す”


その言葉がやけに自分の心の中にストンっと落ちた。



『お前がうちのことを殺す気なら。こっちも殺す気で相手してやんねぇと平等じゃねぇよなぁ?』



その瞬間、Aは走り出すと一気にきよまさとの間詰め彼の顎を下から蹴り上げた。



『殺してやるよ。』


倒れたきよまさは刃物を手から離してしまった。

手から離れた刃物はどこか遠くに蹴られてしまう。

急いで起きあがろうとするものの眉間に爪先で蹴りを入れられ意識が朦朧とした。



「てめっ!なにしやがんだ!!」


周りにいた男達がAの事を殴り押さえつけようとするが殴られたAは無表情でひたすら相手をのしていく。



その間に起き上がったきよまさは手から離れた刃物を探し出してAに走っていった。



「Aさん!!」


グサッ‼︎



「あ”ぁ!!!」

『たけみっち?』



Aが後ろを振り向けばたけみっちの手に刃物が刺さっていた。


『…。』

「てめぇ!弱い癖にでてくんじゃねぇ!」

「あ”ああ!!」


騒いでいるたけみっちの横を通り抜けてきよまさのこめかみを蹴り体を横たわせるとAは上に乗り胸ぐらを掴むとひたすらに顔を殴り続けた。



『私の仲間を3回も殺そうとしたんや。3回殺してやるよ。』

バキッ

バキッ

バキッ


すでにきよまさの意識はない。

38、歯止め→←36、血



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作者名: | 作成日時:2021年9月24日 20時

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