忘れ物 ページ2
今日は師範が柱合会議の為朝早くから出て行く。
『おはようございます。師範。』
「おはよう。A」
『隠しの方が外でお待ちです。』
「ありがとう。」
師範にそう伝えると師範は外へと歩いて行く音が聞こえた。
その音を追いかけて歩く。
『私は今日任務がありますので帰りません。』
「わかった。気をつけるんだぞ。」
師範と隠しの方が屋敷を出た後、私は任務の準備をしていた。
いつも通り数珠に手をかけた時だった。
『あら?2つある。』
片方を持つと少し重たい。
(師範のものだ。)
困ったな...もう行ってしまった。
『はぁ...』
少しため息をついた後、師範と同じ刀を腰に巻きつけ走って行った。
途中で隠しに会うと隠しに頼みお館様のお屋敷へと案内してもらう。
そして冒頭の会話に繋がる。
『では、私はこれで失礼いたします。』
そう言うと私は任務へと向かおうとした。
だが、その行動は誰かに止められる。
「なぁ...亜寺乃...俺は宇髄天元だ。派手によろしく。」
私の掴まれた右手から伝わる暖かい温度に少し焦りながら答える。
『音柱様ですね...少し失礼致します。』
私の手を掴む音柱様の手を鼻の近くに近づけて匂いを覚える。
「っ!!?何してんだ?」
少しピクッと動いた手を嗅ぎながら答える。
『私は師範と同じで目が見えませんので匂いで覚えさせてもらってるんです。』
「Aは一度嗅いだ匂いは忘れない。」
匂いを覚えると私は音柱さんの手を両手で掴みありがとうございます。と伝えて任務へと向かった。
243人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛(プロフ) - あゆさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございました! (2021年3月8日 16時) (レス) id: 4194e7bbca (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - とても楽しく読めました (2021年3月8日 16時) (レス) id: 4ea86db667 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凛 | 作成日時:2021年2月14日 15時