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｢だが、サーカスに必要なのは芸だろう？僕は芸などできないぞ」
Aの反応もあってか、入団を視野に入れつつ話を進める。
｢でしょうね。まあ、せいぜい明日の入団テストを頑張ってください。私も執事として心より応援申し上げます」
セバスチャンには何か考えがあるらしい。
｢お嬢様は、普段通りに振舞っていただければ大丈夫でしょう」
その言葉に疑問を抱くが、セバスチャンに信頼を置いているAは何も言わずに頷いた。
二人のやり取りを横目に、シエルは諦めた様に息を吐いた。
｢仕方ない、僕も入団するとしよう」
｢御意」
ーーーー
そして、入団試験当日がやってきた。
｢こらまたエライ可愛い子と綺麗な子を連れて来はったなあ」
サーカス団の面々は、シエルとAの整った顔立ちにざわついていた。
｢お屋敷ではページボーイをしていました。
えーと...フィニアンといいます」
｢私はメイドをしていました。メイリンといいます」
咄嗟にフィニとメイリンの名前を拝借する。
｢なんや大層な名前どすなあ。まっ、入団したら芸名つけたるさかい。でも可愛いさと綺麗さだけじゃサーカスは勤まりまへんえ。芸ができへんとな。坊とお嬢はんは何が得意なん？」
得意なものと聞かれ、シエルはいくつか候補を頭の中で上げる。
その中で、芸として披露できるのは...
｢...ダーツ？」
｢ほんなら坊はナイフ投げやな。ダガー、ナイフ貸したって」
｢ほいよ」
ダガーは快くシエルに数本のナイフを貸す。
｢お嬢はんは坊の後な」
｢はい」
最初に抱いた嘘くさいというイメージがどうにも拭えないAは、道化師を相手にするのが苦手なようだ。
道化師の何があそこまでAを苦手とさせるのか、シエルは疑問に思った。
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向日葵 - 更新されてて嬉しくて一気に読んじゃいました！お忙しいとは思いますが、続き楽しみにしてます！ (4月16日 2時) (
レス) @page34 id: cb9e52fa3f (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ(プロフ) - 続きください！楽しみにしてます✨ (3月4日 21時) (レス) @page25 id: 42fa138aff (このIDを非表示/違反報告)
しゅな(プロフ) - 更新ありがとうございます！( ；__；)大好きです！すごい面白い展開で、楽しみです、、！応援してます！ (2月1日 0時) (レス) id: 4012986507 (このIDを非表示/違反報告)
心美 - 最初見たときびっくりしましたよ！私の名前と全く同じ〜なんか嬉しいです！続き楽しみにしてます。 (7月23日 10時) (レス) @page7 id: b5a6a9d7fe (このIDを非表示/違反報告)
あられ - えー！！ここで終わってしまうの勿体無いです…更新される日を待ってます… (2022年11月3日 23時) (レス) @page8 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHION* | 作成日時：2021年11月23日 0時
