グリッドオメガVer.2.0 ページ35
不動)しかしすげえのはこれだけやってても観客にも審判にも一切気づかれてねえって事だ
風丸)まさか…審判もグルか?
しの)多分そうッスよ、灰崎がラフプレー受けてた時審判近く居たのに見過ごしてたの見た
A)そんな…
しのの言葉に一同は驚きの表情を隠せずにいる。
野坂)…仕方ない…では、奥の手を出すとしよう
明日人)えっ?
野坂)風丸さんお願いしていた件、どうなりましたか?
風丸)皆には新たなタクティクスをトライアルだと伝えてある
野坂)ありがとうございます、先輩の風丸さんに変なことを頼んですいませんでした
風丸)ふっ、いいさ…お前が俺を先輩として見ているというのは信じがたいがな
だが俺はお前に期待している!
野坂)ありがとうございます…!では行きますよ
野坂がそう言うとベンチにいる趙金雲の方へ目を向ける。
A)…?
Aも気になって趙金雲の方へ視線を移すと、趙金雲が審判の方に囁くように何かを伝えているのが見えた。
野坂)よし…!
A)(…監督、何言ったのかな)
そんな事を考えていると。
風丸)皆、練習の成果を見せろ!新タクティクス“コードG”を実行だ!
しの)リレー終わりにやったヤツ?
明日人)えぇ!?完成形のよく分かんなかったあれをぶっつけ本番で使うんですか?!
氷浦)やってみよう、明日人!
万作)あれだけの練習でやれるのか…!?
不動)やるしかねぇだろ
明日人)やりますか、1人1人がスピニングウィンドを作り出す!
A)うん…やろう!
明日人)いけぇ!俺の竜巻!
明日人の声と同時に、野坂、西蔭、一星を除くイナズマジャパンの選手達がスピニングウィンドを作り始める。
すると1人1人が青い竜巻を生み出したのだ。
そんな中野坂が明日人たちが作り出した青い竜巻の上に勢いよくジャンプし、竜巻の気流に乗ったのだ。
明日人)えぇ!?これって何が起きてるの?
A)野坂くん…?
今、自分達が野坂たちがどうなっているのか把握し切れていない日本メンバーは混乱に陥っていた。
風丸)成功だ…!
A)…成功?
隣で、風丸が野坂のプレイを見ながらそう呟くのをAは聞き逃さなかった。
野坂)(そう、僕は風丸さんに皆にその全貌を秘密にして特訓してもらった、その正体は…)
野坂)これだ!“グリッドオメガVer.2.0!”
竜巻の中から野坂が姿を現したと同時に、明日人たちが生み出した複数の竜巻1がつの超巨大な竜巻の姿になり、ウズベキスタンの選手達に襲いかかる。
「「「うわぁぁあああっ!」」」
ウズベキスタンの選手達はそのまま超巨大竜巻に呑み込まれ空中へ舞い上げられるように投げ出されたのだ。
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作者名：39 | 作成日時：2023年5月20日 1時
