記憶を失った悪女【黒バス】

記憶１１ ページ13

(…最低だよ…)

何が？

てか、貴方誰？

顔が見えないの

真っ暗で…何も…

(良いよ…このままで)

じゃぁ、最低って何…？

(なんだろうね…ワタシが最低で

私も最低)

？？？？

意味がわからない

(意味なんて分からなくていいよ

私はずっとワタシを演じていれば……ワタシは嬉しいから……)

ますますわからない

私は私でしょ？

貴方の言う“ワタシ”って何？

(…最低な“私”だよ…)
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「…最低な…“私”…？」

ふと、口からこぼれた言葉は

先ほど夢で見ていた

誰か分からない人の言葉を口にだしてしまった

いくら頭を回しても意味がわからない

私はゆっくりと体を起こす

「あれ…？ここどこだろ？」

？「あ、目…覚めた？」

そう言ってカーテンを開けるのは先ほど緑間君に

教えてもらった私の親友らしい如月燐音さん

やっぱり綺麗な人だ

「…はい…ご迷惑をお掛けして申し訳ありません

如月さん…であってますか？」

如「…うん。私の事…覚えてないんでしょ？

緑間君に聞いた…」

そう、彼女が言うと

彼女はきれいな瞳から一筋の涙を流しながら

私に謝り始めた

如「ごめんねっ……私が………あんなこと……しなきゃ……

こんな事ならなかったのにｯ……！！

痛かったよね……辛かったよね……ごめんなさい…」

そう言って私を抱きしめる

初めてなはずなのに…この香りどこか知っている

爽やかな香り…

って！こんな綺麗な人何時まで私は泣かせる気だよ！！

「謝るのは私が記憶を戻した時にしてくれますか？

こんなに綺麗な人を泣かせる私が凄い罪悪感に包まれるので…」

そう言うと、彼女は涙を拭いて笑った

如「私の大好きなAだ」

それだけ言うと彼女はそれ以上の事は言わず

下らない世間話をしてくれた

そして、緑間君が来て家まで送ってもらった

別に…駅まででも良かったのに…



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にせきりさんに描いていただきました！
http://uranai.nosv.org/img/user/data/3/a/c/3aced7e8f9ffd2f383cb37e77a2b2e87.jpg
可愛らしいイラストで髪の毛吹っ飛びました←
前作の夢主のセリフを使ってもらい嬉しいです(*´艸｀*)
にせきりさん有難うございました！

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