#5_突然の告白 ページ6
…去っていったウィングさん。
…私はまだ頭の中の整理がついていません。
そういえば、ウィングさんこの服初めて作ったって。そんなに大切な物を私に。
汚れないように…とか色々思いながら着た。
鮮やかな水色のワンピース。腰には少し太めのベルト。ふわりとしたスカートから少し見える白いレースがいいアクセントに。
これを作ったのが初めてなんて…
A「…綺麗。」
思わず、そう呟いた。
声が聞こえたのか、『ガチャ』と扉が開きウィングさんが入ってきた。一瞬、動きが止まったと思ったら、
ウィング「…本当だ。綺麗。」
と、一言。
…気のせいか彼の雰囲気が少し今までと変わったような…?
A「綺麗ですこのワンピース。私が着てもいいのか…」
ウィング「綺麗なのは君だよ。…そのワンピース、君にプレゼントする。君ほどこのワンピースが似合う人いない。」
A「そ、そんな…」
ウィング「2人に見せるのがもったいないぐらい。」
A「嬉しいです。私でいいなら…」
ウィング「もちろん!!君じゃなきゃダメだよ。ぜひ貰ってください!!
…じゃあ、行こうか?2人とも待ってる。」
そう言って私に手を差しのべる。
…今度は今までと同じように、明るく笑顔で。
そうして、2人のところに。
2人は庭で待っていた。…凄く広い。庭。
木村「あぁ!ウィングおっそーい!待ちくたびれ…」
江口「あぁ、おかえりなさい。…?良平さんどうしたんですか…?」
木村「…可愛い。」
江口「…美しい。」
ウィング「みんな感想が違う(笑)」
皆さん私を見て褒めてくださる。大変ありがたいのですが…慣れなくて…少し恥ずかしい。
木村「ってか、えぐ『美しい』って。どこぞの王子ですか?(笑)」
江口「やめてくださいよ!いいでしょ自由で!…ってか良平さんこそ、、!!」
木村「えぇ〜?俺?気持ちをそのまま言ったつもりだったんだけど…ダメだった?」
そう言って彼が私の手をとって首を傾げる。
整った綺麗な顔からは想像できない子供のような可愛さで私を見つめる。
つい、目の前の綺麗な顔に見とれて、何も返答できないでいると、
木村「あらら?大丈夫?」
ウィング「良平くんのせいで固まっちゃったんじゃない?」
木村「お、俺のせい!?…ごめん!!えっと…えっとぉ…」
…ちゅっ。
手に暖かな感覚が。
木村「…これで許して…?ね?」
A「…!?」
ウィング「また固まっちゃった(笑)」
江口「もぉ…良平さ〜ん!!!」
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秋桜(プロフ) - 陽炎狐さん» ありがとうございます…! (2020年9月27日 11時) (レス) id: 5054075bf8 (このIDを非表示/違反報告)
陽炎狐 - すげぇ…声優×ファンタジーだ…面白い!!!!! (2020年9月26日 13時) (レス) id: d9951e1648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:秋空アリス | 作成日時:2019年10月6日 14時