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〈Side Pit〉
しくじった。
ピット「はっ、はぁっ……!!」
今、ボクは危機的状況に立たされている。
いやまぁ、地上戦だから走っているけど。
つい数刻前、冥府軍を浄化するために出撃し、風を感じながら走行していた。
地上界へ向かおうとする魔物を見つけて浄化作業に取り掛かるも、どうやらその時、ボクは油断してしまっていたらしい。
無意識の内に平和ボケしていたんだろう。
そうでなきゃ、後ろから忍び寄るモノアイに気付かない、なんて失態は起きない筈だ。
モノアイの攻撃をモロにくらい、よろめいたその一瞬で、冥府軍からの波状攻撃を受けた事は言うまでもない。
体力をこれでもかと削られ、息を切らす今に至る。
ピ「クッソ……！」
パルテナ「！ ピット、ケロンが接近しています！ 早く浄化しなければ厄介です、気を付けて！」
ピ「はいっ……！」
近くにいる魔物数体を蹴散らし、数メートル離れた場所で飛行する魔物たちは一旦そのままに、ケロンの背後に回る。
パ「あっ、いけませんピット！」
ピ「えっ?! ………ぐっ！」
いやいや、幾らなんでもそれは酷くないか？
ケロンのすぐ後ろに死神がいるなんてさ。
近付いて来た予想外の相手にすぐに反応する事ができず、鈍く光る大鎌が頭を掠める。
パ「ピッ＿＿」
パルテナ様の叫び声が途切れる。
同時にやって来た、背中への激痛。
ぼやける視界に入り込んだ、ゴツゴツした赤茶の岩。どうやらロックマンに思い切り体当たりされたらしい。
そこにオクト、ミック、コメトが来るんだからたまったもんじゃない。
攻撃を受けた事により地面に叩き付けられ、起き上がった瞬間、頭上で影が動く。
パッと顔を上げると、ウラノスの放った火の弾が眼前に迫っていた。
聞こえる爆発音も、耳鳴りのせいで遠くで発された様に感じる。
薄れゆく意識。
ボクの身体は眠りに落ちる様に傾いていく。
そして、重力に逆らえずに、湿気で少し濡れた雑草の上に倒れ込んだ。
＿＿そのままボクは、意識を手放した。
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降魔(プロフ) - お気に入り登録、有難う御座います!! (2020年11月28日 12時) (
レス) id: 0646a3f0ae (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - ランさん» 有難う御座いますぅうﾞ!! (2019年12月27日 6時) (レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
ラン - めっちゃ面白かったです！やっぱりぼくブラックピット大好きです。これからも頑張ってください！ (2019年12月26日 21時) (レス) id: 8a2d54dc6e (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - suwaroさん» 有難う御座いまs……あっ!! 『占ツクｲﾔｯﾎｩ委員会』所属してるから敬語無し！ (2019年11月15日 18時) (レス) id: 6d6843d9f1 (このIDを非表示/違反報告)
suwaro - そんな過去があったのか…あ、面白いです！頑張って下さい！ (2019年11月15日 17時) (レス) id: 1a4b63d778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：降魔 | 作成日時：2019年8月14日 9時
