LINEにまつわるエトセトラ 2 ページ2
「えぇ…?」
「えぇ…?じゃないぞセナっ。Aはオレの奥さんになるんだから、彼氏の存在なんて認めない!…えへへ、Aがオレの奥さんかぁ、絶対かわいいぞ〜」
「一人で妄想して勝手に照れないでよねぇ。キモい」
すげないセナの一言にオレは頬を膨らませる。
だってしょうがないじゃんか。Aはオレのものになるんだから、他の男(女もか)なんていらないもん!
「でもさぁ王さま。アンタ、Aに告白してないでしょ。なら、Aに彼氏が出来ようが関係ないことじゃないの〜?」
「うぐっ」
じろりとセナに睨まれて、オレは思わず目を反らした。
そう、オレはAに絶賛片想い中なのである。
Aのことは大好きだ。笑った時の優しい雰囲気も、振り向くと揺れる髪も、プロデューサーとして働く時のきりっとした表情も。
だけどーいや、だからこそと言った方が正しいかもしれないけどーオレは、Aのことが好きすぎて、アイツを前にするといいたいことをきちんと言えないのだ。
要するに照れるしテンパる。動揺していると隠すのに精一杯で、告白しようとしてもうまく舌が回らない。
LINEやメールなら、そこまで緊張はしないけどー
「セナ、LINEとかメールで告白するのは…ダメか?」
「そういう告白の仕方があるってこと自体は否定しないよ。でも王さまはそれでいいの?直接想いを伝えなくて、構わないの?」
セナは、じっとオレを見つめて言った。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←LINEにまつわるエトセトラ 1
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ルート | 作成日時:2017年10月20日 22時