86:師匠のお墓 ページ39
それからも会話をしながらたどり着いたのは太陽の日の当たる暖かい場所
『暖かいですね』
「吉原の奴らが太陽の下で寝かせてやりたいってさ」
師匠が使っていた重くて大きな傘が刺さった師匠のお墓。私にはそこに師匠がいるかのように見えて少し笑ってしまった
『これだけ暖かい場所だと師匠も安らかに眠れますね』
「ああ、俺は席を外すぞ。崖から落ちんじゃねェよ?」
『落ちませんよ!』
旦那なりの気遣いなのだろう、少し離れた所まで歩いて行ってしまった
あの人もつくづく優しいお人だ。そしてなんだか不思議な人。
師匠のお墓に車椅子を近付けた
『師匠、太陽ですよ。貴方が憎み、愛した太陽。吉原の人達も優しいものです。自分達を閉じ込めていたのに相手を思いやるんですよ。
師匠なら小馬鹿にしそうだけれど。やっぱりそこはいつまでも師匠とは分かり合えそうにないです。だって私が立てたとしても太陽の当たる場所に立てますもん』
一方的な話を続ける
師匠に届いているかなぁ
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海琉(プロフ) - 美空さん» ありがとうございます!頑張りますね! (2017年3月25日 0時) (レス) id: a51860819e (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きがスッゴク気になります!頑張ってください!応援してます! (2017年3月25日 0時) (レス) id: 02a17435ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海琉 | 作成日時:2017年3月8日 18時