81:些細な幸せ ページ34
沖田side**
"『いつも困らせてばかりでごめんね?』"
そう言った彼女は何時もより儚く見えた
気がつけば何処かに消えて言ってしまいそうで、ヒーロー気質も遠慮の塊のような性格もその言葉から見え隠れすることはなくただ一人の女に見えた
一体どこで道を踏み外してあんな他人優先思考の持ち主になったのだろうか
『んん、美味しい〜』
目の前でご飯を頬張る彼女は自分が車椅子に乗るほどの重症を負っている事も大して気に悩んでないように見える
しかし強いAがここまで怪我をするなんてよっぽどの事があったに違いない
けれどAの性格からするに絶対に教えてくれる事はないであろう
『総悟?食欲ない?大丈夫?』
「大丈夫でさァ。考え事してただけでィ」
『...そっか。このトンカツ美味しいよ!』
「太りやすぜ」
『女に体重の話はタブーです!』
そんなことを言ったが体重なんざ大して気にしていないだろう。よく食べるし。
それに元々華奢な体をしている。食べても食べてもヒーローだなんだと動きすぎだから太る事はないんだろう。旦那や土方さんもその口だし。
Aがいる。その事実だけで胸が熱くなって苦しいほど酷く心が高鳴った。そして___
『えへへ』
Aの笑顔だけで心が和む俺もどうかと思う
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海琉(プロフ) - 美空さん» ありがとうございます!頑張りますね! (2017年3月25日 0時) (レス) id: a51860819e (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きがスッゴク気になります!頑張ってください!応援してます! (2017年3月25日 0時) (レス) id: 02a17435ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海琉 | 作成日時:2017年3月8日 18時