Wartime Karriere258 ページ9
思いもよらない人物の名前と、先程のナナバによる襲撃によって、心臓はこの上なく鳴り響いていた。冗談であってくれ、と思う心とは裏腹に、その男は立っていた。
「何のようだ」
「ん？別に？」
「じゃ、さっさと帰るんだな。生憎いそがしいんだ僕は」
「なら単刀直入にいうよ。中央憲兵が君を嗅ぎ回ってる。だから君を一時的に調査兵団に…」
「嫌だね。そんなもの、ほっときゃいい。第一僕はやつらになんざ負けねぇ…」
「…訳が違うんだよ、ただの憲兵とは」
落ち着いた声でいうが、かなり焦っているのはわかった。だからこそAは考えていた。自分がいなくなれば、苦しむ人がいなくなるのでは？そう思って前を見ると、悲しそうな顔をしたハンジがいた。
「考えてることはわかるよ。でも、悪いけど君を私たちは失うことはできない」
「知ってる」
「……ねえ、どうして君は私たちがいいたいことがわかってて、そういう顔するの？」
「しらねぇよ…」
「もっと頼っていいんだよ…？君は十分頑張っている。償いの方法は他にも…」
「ないんだ、ハンジ…もう、僕には」
「…じゃあ、君が今やってることは何なのさ！？」
「……な…なにがっ！」
「君がもう死にたいなら、ここで訓練生に丁寧に教えてる行為はなんだっ！？双子だってそうだ。私たちにしてきたことも、リヴァイへの想いも！」
「なっ…あ……」
「そこまでだ、ハンジ」
突然、ハンジを制する声が響く。反射的に窓のほうを全員がみる。
「…ナナバか。どうして君がここにまだいるんだい？」
睨み付けられても平然とそこにいる。怒り、という感情を滲ませて。
「リヴァイ、もし君がまだAのことが好きなら、どうして何も言わない！？Aは…君をフったかもしれない！でも…もし、君のことを嫌いでフったのなら、Aの首にかかっているのはなんだ！？」
「…ナナバっ！」
「答えろ！リヴァイ！」
一斉にリヴァイへと視線が向く。Aは、下を向いたままだった。ようやく口を開いたリヴァイはから、驚くべきことを言った。
「…そんなの、きまってんだろ。どうしようもねぇぐらい、好きだ。妹とはもう、みれねぇよ。そうだ。俺は人類最強なんかじゃねぇ、ただのみっともない男だ」
「…っ」
其の言葉に、ナナバはふぅと息をはく。
「それが本音なら、いいんだけどね」
「…本音だ。俺でもびっくりするぐらい、本気のな」
「…で？Aの答えは？」
突然呼ばれ、ビクッと肩を震わせる。
「僕…は…」
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ミレン(プロフ) - 乱黒桜さん» コメントありがとうございます！貴重なご意見ありがとうございます！今作は厳しいので次回作からあけたいと思います！ぜひ、作品のリクエストもお願いしますね！ (2018年9月22日 23時) (
レス) id: 0471dbbe0d (このIDを非表示/違反報告)
乱黒桜 - 面白いです! 更新頑張ってください あと少し文字を詰めすぎで見にくいのでもう少し間隔を開けてみたらどうでしょうか? 上から目線ですいません!! (2018年9月22日 15時) (レス) id: eadd9ccc7e (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 気軽にコメントお願いします！ (2018年9月3日 23時) (レス) id: 0471dbbe0d (このIDを非表示/違反報告)
クルル - 更新応援してます。頑張ってください。 (2018年5月11日 0時) (レス) id: 262f0ecdd1 (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お待たせしており、すみません。ゆっくり亀更新でいきます！ (2018年5月2日 11時) (レス) id: 70b346d64c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2017年4月29日 22時
