Wartime Karriere290 ページ42
言い直しは精一杯の感謝のつもりだったが、リヴァイは不服そうだった
「お前は俺のなんだ」
「え？」
いっている意味がわからず、首をかしげる。刹那、今まで無表情だったリヴァイの顔が近づいた。しかも、口角を上げて。
(え―――)
驚く間もなくされた接吻に、反応すらままならなかった。そして、ようやく言いたいことがわかった。
『けど…家族として…助けてほしい』
家族、という言葉にリヴァイは機嫌を悪く、しかも意地も悪くなったのだ。自分は恋人だ、と主張をするかのように舌をねじ込まれる。まさか謝りにきてこんなことになるとは、送り出した班員の誰も思うまい。
「んっ…」
息が続かず、顔をそらす。ようやく開放された口は、酸素を求めて大きく息を吸い込んだ。
「…はぁ…はぁ…言いたいことはわかったよ…」
「それならいいが」
「ついでにお節介承知で言うが、もう少し笑ったらどうだ？リヴァイの表情のレパートリーは無表情か怒るかドヤ顔か悪人面のどれかだ」
「あいにく、必要ないんでな」
「なんだ、笑ったリヴァイのが好きだが？」
さっきの仕返しとばかりに言い返す。さすがにムッとしたのか、不機嫌に磨きがかかった。どうやら気に障ったらしい。だが、先ほど言ったレパートリーのひとつ、ドヤ顔になると、さらに悪人面も加わった。
(あ、地雷踏んだ)
「お前が自分からかわいくおねだりしてくれれば、してやらんこともない」
「どういうプレイだよ、気もちわりぃ」
「なんだ、お前は俺の女だろう？」
自信満々に言い放つ顔に、とうとうAもやる気になってしまった。
「ほう、逆に言えば僕の男だが？どうしてお前のが上なんだ？どういう特権階級だ、言ってみろ、あ゛？」
こちらも悪人面で応戦をする。しかし、リヴァイはまったくひるむことなく、むしろ余裕で鼻で笑った。
(このくそ野郎…人の好意を無駄にしやがって)
だんだんとAの顔が引きつってくる。さすがに同じ表情は表情筋が、悲鳴を上げていた。
「ちっ…」
「お前の負けだな」
その一言に最後のプライドが燃え上がる。まさしく、リヴァイの思い通りに…
「リヴァイ、笑ってほしいなぁ」
上目遣いで、全力で女らしくするAに思わず笑った。とたんに不機嫌になったAに、自らも笑ってしまったことに少し悔しくなる。そして、それにAも気づいた。
「はっ、まぁ笑ったからいいか」
「お前の貴重なシーンも見れたしな」
「おい、しばくぞ」
「やってみろ」
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ミレン(プロフ) - 乱黒桜さん» コメントありがとうございます！貴重なご意見ありがとうございます！今作は厳しいので次回作からあけたいと思います！ぜひ、作品のリクエストもお願いしますね！ (2018年9月22日 23時) (
レス) id: 0471dbbe0d (このIDを非表示/違反報告)
乱黒桜 - 面白いです! 更新頑張ってください あと少し文字を詰めすぎで見にくいのでもう少し間隔を開けてみたらどうでしょうか? 上から目線ですいません!! (2018年9月22日 15時) (レス) id: eadd9ccc7e (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 気軽にコメントお願いします！ (2018年9月3日 23時) (レス) id: 0471dbbe0d (このIDを非表示/違反報告)
クルル - 更新応援してます。頑張ってください。 (2018年5月11日 0時) (レス) id: 262f0ecdd1 (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お待たせしており、すみません。ゆっくり亀更新でいきます！ (2018年5月2日 11時) (レス) id: 70b346d64c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2017年4月29日 22時
