Wartime Karriere286 ページ38
「言っただろう…何もない」
「…なら、僕と勝負して。勝ったら言うこと聞いて！」
「聞いてたのか。僕はこいつと別行動だ」
「いいじゃないか。俺は構わないが？俺も弟君に賛成だ」
「…おいジルグ。新人のくせに勝手なこと言ってんなよ」
一気に空気が張りつめる。誰もが口を開けない。その沈黙は突然破られた。
「いい加減にしてよ！お姉ちゃんのバカ！」
「リ…リラン！？Aに向かってそんな言い方は…」
「おかしいよ！私たちのことを一番に思ってくれるお姉ちゃんが、どうしてリヴァイさんのこと大切に出来ないの！？」
リランは泣くように訴えた。周りは声をかけられず、戸惑う。悪かったよ、と笑ってくれるのを待つしかなかった。しかし、最悪の方向へと流れた。
「…わかった」
「…お姉ちゃん！それじゃ「ラウム、模造刀を持て」なんで！」
「いいよ、リラン姉ちゃん。勝てば聞いてくれるんだ」
Aは、今までに見たことないほど殺気を放っていた。だが、ラウムも負けていない。地下街独特の空気が漂う。
(…おかしい…こんなの、おかしいわ)
(誰か…助けて…兵長…！)
(こればっかりは…どうにもなんないな…まったく…)
(…どーしよう)
お互いに目配せをする。模造刀とはいえ、当たりどころが悪ければ怪我をする。今、この現状を止められるほど４人は強くない。最悪リランが止められただろうが、期待はできない。覚悟を決めたようにリュウは息を吸い込んだ。
「…ジルグ」
「なんだ」
「Aを止めることはできる？たとえば、僕が囮になったら…」
「無理だろうな…いや、わからん。お前が囮になるより、レイの方がいいな」
「…じゃあ」
「レイ、あそこに飛び込め」
「なっ…！？おい、俺を殺す気か…！？」
「それぐらいじゃないと、あの班長は止まらん。やらないなら放っておくことだな」
見方を変えれば面白がっている、ともおもえる言い方に、リュウは絶句した。
(やっぱりこいつには頼れない！…僕がやるんだ)
今まさに、ラウムに向かって向き直った瞬間に、ものすごい音がする。
(……ん？)
自分が動こうと思っていたが、体が動かなかった。Aとラウムの間に入った人物に驚く。
「おい…どういうつもりだ！ジルグ！」
「頭を冷やすんだな、お互いに。あんたは弟に手を出す気か？」
「……っ…っせぇ」
「お前もだ、ラウム。二人がまともにやれば怪我では済まないぞ」
「…うっ…」
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ミレン(プロフ) - 乱黒桜さん» コメントありがとうございます！貴重なご意見ありがとうございます！今作は厳しいので次回作からあけたいと思います！ぜひ、作品のリクエストもお願いしますね！ (2018年9月22日 23時) (
レス) id: 0471dbbe0d (このIDを非表示/違反報告)
乱黒桜 - 面白いです! 更新頑張ってください あと少し文字を詰めすぎで見にくいのでもう少し間隔を開けてみたらどうでしょうか? 上から目線ですいません!! (2018年9月22日 15時) (レス) id: eadd9ccc7e (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 気軽にコメントお願いします！ (2018年9月3日 23時) (レス) id: 0471dbbe0d (このIDを非表示/違反報告)
クルル - 更新応援してます。頑張ってください。 (2018年5月11日 0時) (レス) id: 262f0ecdd1 (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お待たせしており、すみません。ゆっくり亀更新でいきます！ (2018年5月2日 11時) (レス) id: 70b346d64c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2017年4月29日 22時
