Wartime Karriere277 ページ28
「いっ……て」
翌日、日が登りきる前に目を覚ましたAは顔をしかめた。体が汚れていないということは、リヴァイが風呂へもう一度いれた、と予想できる。つまり…
「寝落ち…か？」
ふと、起き上がろうとする。
(ん……？？)
どんな力をいれても起き上がれない。金縛りと言われても信じてしまいそうだった。実際はそんな非現実的なものでもなく、むしろそれよりも強い…つまりリヴァイ抱きつかれていた。
「…顔近い！」
寝ていれば目付きは悪くなく隈も少ないため、かなり若く見える。昨日の行為をしたことを思い出さなければ見とれていた。
(……恥ずかしい…あれ)
ふと、自分の髪に触れる。当たり前だが、興奮状態なので、吸血欲があってもおかしくない。だが、爪や牙は発現していなかった。近くにある花瓶を見ると、目は変化していた。
(どういうことだ…？欲が満たされて安定してる…とか？)
動いてみたくてもがく。リヴァイの手の力が一瞬弱まった隙に抜け出し、着替えて外に出てみる。運動神経はいつもより良い気がする。
「ん〜…ってぇ…今さらだが、顔を合わせづらいな」
まだ昨日の体温を覚えている。結局勢いのまま、リヴァイの買ってきた服に着替えていることに今さら気がついた。
「女装…に見えるのは嫌だな」
部屋に戻り、水場の鏡を覗く。普段は結っている髪をおろし、整えてみる。それだけでは、女装の域を越えられなかったため、髪飾りでハーフアップで結んでみる。
「う〜ん…ペトラにこういうこと聞いておけばよかった」
「十分似合ってるがな」
「う〜ん…はっ！？」
突然のリヴァイに思わず後ずさる。当の本人もAの買ってきた服に着替えていた。
「……リヴァイも、かっこいい」
「お前が選んだからな」
「さて、そろそろ兵団に戻らないと」
「あぁ…お前、その格好で戻るのか？」
「は？」
なんだよ、と言いたそうなAの反応にリヴァイはため息をついた。
「男に群がれる。元の私服で帰るぞ」
「は！？リヴァイは！」
「俺は構わんだろう。俺が好きな物好きはお前ぐらいだ」
「意味わかんねぇ！！…あ、もしかしてアバロンとエリオか？」
「……チッ」
図星だったのか、悔しそうな顔である。やれやれと、昨日のうちに洗って干しておいた服に着替えると、髪もまた結び直した。
「さぁ、帰るぞ」
「…本当にお前、印象よく変わるな」
「なんだよ、お前まで性別を疑うのか？」
「虫が寄ってこねぇから、普段はそうしてろ」
「…僕ばっかり」
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ミレン(プロフ) - 乱黒桜さん» コメントありがとうございます！貴重なご意見ありがとうございます！今作は厳しいので次回作からあけたいと思います！ぜひ、作品のリクエストもお願いしますね！ (2018年9月22日 23時) (
レス) id: 0471dbbe0d (このIDを非表示/違反報告)
乱黒桜 - 面白いです! 更新頑張ってください あと少し文字を詰めすぎで見にくいのでもう少し間隔を開けてみたらどうでしょうか? 上から目線ですいません!! (2018年9月22日 15時) (レス) id: eadd9ccc7e (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 気軽にコメントお願いします！ (2018年9月3日 23時) (レス) id: 0471dbbe0d (このIDを非表示/違反報告)
クルル - 更新応援してます。頑張ってください。 (2018年5月11日 0時) (レス) id: 262f0ecdd1 (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お待たせしており、すみません。ゆっくり亀更新でいきます！ (2018年5月2日 11時) (レス) id: 70b346d64c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2017年4月29日 22時
