Wartime Karriere273 ページ24
店を出ると、約束の時間までわずかだった。
(…まずい…間に合わねぇ)
先程の服を脇に抱えて、足に思い切り力をこめる。近くの壁を蹴り、屋根に飛び乗る。一気にショートカットをして、ようやくギリギリ間に合った。
「ふー…セーフ…」
「バカか…お前は」
「…んなっ！」
恐る恐る後ろを振り返ると、仁王立ちしたリヴァイがいた。
「えーっと……」
「街中で屋根を走るバカがどこにいる」
「間に合わないかと思って…つい」
「中央憲兵に見つかったらどうする！目立つことをするな！」
「…悪かった」
本気で怒られ、落ちこむ。自分の身勝手な行動で心配をかけたことに後悔した。
「…無事だったならいい。宿に戻るぞ」
「あぁ…」
宿につくと、リヴァイは真っ先に風呂にむかった。兵舎ではお目にかかれない大きな風呂は、貴族の多いシーナならではだった。
「僕はあとで入るよ。少しやりたいことがある」
「今じゃないとダメなのか？」
「いや、そうじゃないけど…どうせ風呂にはいるなら、その間にやればいいしな」
「問題ねぇ、お前も一緒に入るぞ」
「あーはいはい、一緒に…は！？」
「何か問題あるか」
「大ありだわ！な、だ、だって…」
「…お前、顔真っ赤だぞ」
「誰のせいでっ！」
「あぁ、俺のせいだな」
自慢げに笑うリヴァイの顔に不覚にもドキッとする。顔が近づく。
(…あぁ、やっぱかっこいいな)
そのまま見とれそうになり、慌ててのっぴく。
「わわわわかった！！入れば良いんだろ！？」
「はっ、お前が慌てるのも珍しい」
「ちっ…覚えとけよ…」
しぶしぶ椅子を立ち上がり、風呂の前に水を飲む。心臓の音を沈めようとするが、とくに効果はなかった。
(……ああくそ、待ってやがる)
脱衣所の前でドヤ顔で立っているリヴァイに内心で毒づくが実際言ったところで言い返されるので黙っておく。脱衣所で最後の抵抗とばかりに睨み付けるが鼻で笑って終わった。
「何度もみてんだ。今さら隠す必要もねぇだろ」
「いや、状況が…うわぁっ！？」
堂々と服を脱がれ、思わず逃げようとする。そこを捕まえられ、会えなく捕獲。直に体温が伝わり、Aの体は熱を帯びていった。
「……脱ぐから」
「脱がせてやる」
「はぁ……好きにしろ」
それだけいうと、ぎゅっと目をつむる。
(くそ！やけくそだ！早く終わらせてやる！)
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ミレン(プロフ) - 乱黒桜さん» コメントありがとうございます！貴重なご意見ありがとうございます！今作は厳しいので次回作からあけたいと思います！ぜひ、作品のリクエストもお願いしますね！ (2018年9月22日 23時) (
レス) id: 0471dbbe0d (このIDを非表示/違反報告)
乱黒桜 - 面白いです! 更新頑張ってください あと少し文字を詰めすぎで見にくいのでもう少し間隔を開けてみたらどうでしょうか? 上から目線ですいません!! (2018年9月22日 15時) (レス) id: eadd9ccc7e (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 気軽にコメントお願いします！ (2018年9月3日 23時) (レス) id: 0471dbbe0d (このIDを非表示/違反報告)
クルル - 更新応援してます。頑張ってください。 (2018年5月11日 0時) (レス) id: 262f0ecdd1 (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お待たせしており、すみません。ゆっくり亀更新でいきます！ (2018年5月2日 11時) (レス) id: 70b346d64c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2017年4月29日 22時
