【進撃の巨人】地下街出身の少女と地下街出身の兵士長 Kapitel２ (ページ18)

今日:8 hit、昨日:24 hit、合計:79,182 hit

Blutige Vergangenheit10 ページ18

ありったけの大声で叫ぶと、男たちは一気に戦闘態勢になった。Aは弓を構えるが、男達のが速かった。

「そんなんじゃ勝てねぇよ？」
「クッ…」

弓を掴んでいた左手が封じられた。右手は矢をつかんでいた。

「…放せ」
「そんなこと言われて話す馬鹿がいるか？ばかだ―――ッガハッ！？」
「おい！何しやがった！」

血をふいて倒れた男に仲間たちは驚いていた。弓矢のようなもので、殺せるとは思えなかった。Aの手に持ってるものを見て男たちは驚いた。

「こいつ…矢を折って喉を掻っ切りやがった！」
「手は抜くな！なんとしてでも連れて行け！」

男達は４人同時に攻めた。Aは何の音もたてずにすべての攻撃を避けた。今、Aの頭にあるのはアバロンを助けることだった。想像以上の強さに男たちは驚いた。本日何度目かの顔をしていた。

「こ、このガキ…強い」
「どうする兄貴！」
「なんでもいい！もう殺せ！」

その指示と同時に男たちはナイフを取り出して襲い掛かった。それでもAは平然と避けた。それだけではなく、ナイフを弾き飛ばしながら避けていた。

「このガキ！死ね！」

無茶苦茶に突っ込んできた男にAは男たちから奪ったナイフで首を突き刺した。血があたりを染めた。その後も結果は同じように全員が首を狙われて死んだ。

「…！アバロン！」
「…大丈夫だ…骨はいっちまったかもな」
「動くな！」

さっきまでのAが嘘のように慌てた顔で中から道具を持ってきた。怪我した場所全てに消毒をし、包帯を巻いていく。骨折した場所は添え木で固定した。幸い足は捻挫で済んだ。

「悪いな…俺がこんなんで」
「そう思うなら無茶なことしないで僕を頼れよ」
「お前が戦う方が無茶だと思ったんだよ…まさかあんなに強いなんてな」
「僕も…びっくりだ。相手の動きが遅く感じた」
「そりゃすげぇな…俺には野獣にしか見えなかったぜ…」
「なんでもいいから寝ろよ」
「お前…ちょっと前のか弱さは、どこにいったんだ？」
「ここで生きていくには、弱いと思われたらダメだ。ついでに…女としても」
「…それで男っぽくしたのか。まぁ、俺がいうのもなんだけど…しらなけりゃ十分男だな」
「はっ、でもまぁ強くなったのはアバロンのおかげだから」
「男が女に負ける屈辱…」

アバロンはがっくりとうなだれた。