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Wartime Karriere34 ページ36

エリオがとびかかり足の腱を削ぐ。

「できたよーって、ちょっと!」
「何だよ」
「…俺、まだ一体しか削いだ記憶がないんだけど」
「気のせいだ」
「…リヴァイさんに殺されるのは俺なんだけどな」
「ここにいる時点で医者仲間の先輩にも殺されるんじゃないか?」
「…わかってて出ていくあんたが悪い」
「別についてこなくてもいい」
「はぁ…頑固だな、あんた」
「行くぞ」
「はいはい」

協会の周りの巨人を倒し、教会の中に入っていくと数人の子供達がいた。

「何やってる」
「ひっ!」
「…エリオ頼んだ」
「はぁ…君たち何やってるの?」
「おっきい巨人が…」
「もういねぇよ」
「ママが…パパが」

数えてみれば全部で7人。おそらく避難所だったのだろうが突破された今意味をなさなかった。

「どうするんだ?この人数は運べない」
「エリオ、ガキ連れて外行け。護衛を僕がやる。壁沿いまで運べ」
「どうするんだ!?」
「全員助けるんだよ!いいから口よりも足を動かせ」
「…はぁ、命令口調」

子供の手を引き外に出ると遠くに巨人がいた。建物を踏みつぶしながら進んでいき人間を探して彷徨っていた。

「見つかる前に行くから走るよ」

腕を引き壁まで走る。だが、そう簡単には行かなかった。

「うわぁぁん!パパぁぁ!ママぁぁ!」
「ちょっと静かに…あっ…」

子供の泣き声が響き渡ってしまい、巨人が寄ってくる。3体が同時にせめてくる。二人で戦えば余裕ではあっただろうが、今子供を守る人がいなければ意味がない。

「だが…けが人に動かさせるのもな」
「エリオ!ガキを頼んだ」
「待て!俺がやるからAは子供を」
「僕のが確実性が高い。全員死ぬか1人死ぬかだ!」
「…ちょっと!…はぁ、俺どんな弱いって思われてるの」

Aが巨人の相手をしてる間に壁まで突っ走る。

「いいかい?怖いことがあっても泣かない。お兄ちゃんと約束ね」

約束、とつぶやいた子供たちを待たせ、Aの様子を見に行く。そこではすでに巨人はおらず、蒸気が立ち込めていた。

「A!」
「…っあぁ、生きてる」
「どこだ!」
「エリオ…壁まで行ったか?」
「いった。だから早く来い!」
「…僕は今から…すぐそばで助けを求めてる人のところに行く。…立体起動で子供たちを上にすぐにあげるんだ!リフトは…全滅だ」
「A!無茶だ!おい!どこにいるんだ!?」

探そうと一歩を踏み出した時、足元に何かが飛んでくる。

「行けっつってんだろうが!!」

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ミレン(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます!頑張らせていただきます! (2017年1月25日 7時) (レス) id: b76c4cbd4b (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 本当に楽しい作品です!頑張って下さい (2017年1月24日 23時) (レス) id: 156ef3ff5c (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お気に入りの登録してくださった皆様、ありがとうございます!決してなりすましではありません;;w心の底から目を腐らせてしまったことへのお詫びと、見てくださった感謝を申し上げたいと思います。 (2015年11月24日 23時) (レス) id: dbdaa525d4 (このIDを非表示/違反報告)
未恋ハンジ(プロフ) - ここに何かコメントおいてってくれると駄作者が犬のように喜んで駆けずり回ります☆ (2015年8月23日 16時) (レス) id: e4550b7e27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2015年8月22日 23時

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