Wartime Karriere33 ページ35
「なっ…」
「困ってる人間が…助けを求めてる人間が…大勢いるんだぞ!?役に立たない兵士になるぐらいなら、死んだ方がマシだ!!」
「Aっ!」
パシッと乾いた音が響く。エリオにたたかれたのだと気付くのには、そう時間がかからなかった。
「いいですか?いや、この際だから敬語止めるけど、あんたが今生きていられるのは、あんただけの力じゃない!言ってない俺も悪いけど、あんたはリヴァイさんに大量の輸血を受けてるんだ!それでも命を無駄にできるのか!?」
「…っ!じゃぁどうすればいい!!」
「安全最優先で行く。俺とペアで戦うんだ。お互いに助け合って戦えば死ぬ確率は減る」
「だけどあんたの実力じゃ…」
「いったでしょ?俺は主席で卒業してるって」
自信満々に言いう顔は、Aの心配を見越したうえでの顔だった。しばらく考え、うなずく。
「…信じる。エリオ、頼んだ」
「こちらこそ、A」
「…叩いた礼は後でする」
「…ひぃ」
「それじゃ、マリアの後半部分におそらく人が多い。そこらへん通常種?ってやつならきっと釣られるから、戦わずに逃げる。奇行種?」
「奇行種は互いに協力して倒そうってことだろ」
「まぁ、それでいい。緊急時は…これ」
「信煙弾?どっから持って…」
「勝手に拝借してきた」
「…まったく」
「行こう」
「おっしゃ!」
壁の上を走り、援護の必要そうな場所を探す。すでに何名もの駐屯兵が死に、援護に来ていた憲兵も退散して戦っている兵士はいなかった。ふと、教会らしき建物に巨人が集まっていた。
「エリオ!あそこだ!!」
「オッケー、それじゃAは俺が巨人の動きを止めたらうなじを狙いに行ってくれ」
「了解」
壁から飛び降り、高い建物にアンカーを打ち込んだ勢いのまま協会に突っ込む。巨人の数は5体。大きさはバラバラだが厄介な10m越えが多かった。
「…意外に大きいんだな」
「模型とは違ったか?」
「まぁ、でもこいつらは…動きがノロい」
「意外に速いときもある。さぁ、ひきつけようか」
巨人の手が届くか届かないかのところで飛ぶ。3体ついてきたが、2体は教会に張り付いたままだった。
「あれ、奇行種か?」
「そうみたいだね…」
「そんなに厄介なのか?」
「動きが予測できないから突然止まって、突然動いたりする奴もいる。多くの兵士が苦戦を強いられてきた」
「なるほど。エリオは…たぶん7m級の巨人の足の腱を削いで。うなじをとる」
「わかった!」
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ミレン(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます!頑張らせていただきます! (2017年1月25日 7時) (レス) id: b76c4cbd4b (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 本当に楽しい作品です!頑張って下さい (2017年1月24日 23時) (レス) id: 156ef3ff5c (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お気に入りの登録してくださった皆様、ありがとうございます!決してなりすましではありません;;w心の底から目を腐らせてしまったことへのお詫びと、見てくださった感謝を申し上げたいと思います。 (2015年11月24日 23時) (レス) id: dbdaa525d4 (このIDを非表示/違反報告)
未恋ハンジ(プロフ) - ここに何かコメントおいてってくれると駄作者が犬のように喜んで駆けずり回ります☆ (2015年8月23日 16時) (レス) id: e4550b7e27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御煉 | 作成日時:2015年8月22日 23時