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Wartime Karriere31 ページ33

エリオはその後、Aが退屈しないように色々な話をしたが、Aは上の空だった。興味を示したのはアバロンの話をした時。それでもエリオは話し続けた。

「Aさんすごいですよね!オルオさんとの立体起動の勝負見てましたよ!オレも一応訓練兵卒業してるんで、乗れるんですが…あそこまでは無理です!」
「…」
「…Aさん?」
「ちょっと黙れ」
「あ、はい!」

じっと目を閉じて何かに耳を澄ますようにしている。まるで、何か遠くのものを聞いてるかのように。

「…!」
「ど、どうしまし――え、ちょっとAさん!?動かないでくださいって!!」
「巨人が来る」
「え!?どういうことです!!」
「巨人が門を破壊した」
「そ、そんな知らせ届いてないですよ!!」
「聞こえるんだよ!あんたは来るな!!」
「これについて行かなかったら巨人よりも確実にリヴァイさんに殺されますよ!」
「…あぁめんどくさいなもう!!」

自室に飛び込み、立体起動とベルトを装備する。一応エリオもつけてはいたが、不安げな顔を隠そうともせずに前面に出していた。

「僕は…戦う」
「無茶ですって!」
「イザベルとファーランの仇を討つんだ!!」
「それであなたまで死んだらリヴァイさんはどうなるんですか!!」
「っ…」
「はぁ、やっぱ貴方にはリヴァイさんの名前が有効ですね。そんなことより、俺もついて行くことを条件として付けます。俺がストップをかけた時は大人しく下がってくださいよ?」
「…わかった」
「あと、マント着るんですか?」
「僕は今から兵士ではなく、A・ティアベルとして殺しに行くんだ。それに…あ」
「今度は何ですか?」
「ナイフは?僕とリヴァイの」
「あ、それならAさんのジャケットのポケットに」
「…あった。よしいこう」
「はぁ…」

黒いマントのAに、白衣のままのエリオ。本部からすぐに巨人の出現した方へ馬で移動する。

「あなた…馬…速すぎ…」
「あんたは馬に乗られてるな」
「はぁ…はぁ…」

ウォール・マリアまでくると、すでに人であふれていた。その光景にエリオは騒然とした。

「本当だったんだ…あ、ちょっとAさん!?」
「子供が…助けを求めてる」
「ちょっと!?」

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ミレン(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます!頑張らせていただきます! (2017年1月25日 7時) (レス) id: b76c4cbd4b (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 本当に楽しい作品です!頑張って下さい (2017年1月24日 23時) (レス) id: 156ef3ff5c (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お気に入りの登録してくださった皆様、ありがとうございます!決してなりすましではありません;;w心の底から目を腐らせてしまったことへのお詫びと、見てくださった感謝を申し上げたいと思います。 (2015年11月24日 23時) (レス) id: dbdaa525d4 (このIDを非表示/違反報告)
未恋ハンジ(プロフ) - ここに何かコメントおいてってくれると駄作者が犬のように喜んで駆けずり回ります☆ (2015年8月23日 16時) (レス) id: e4550b7e27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2015年8月22日 23時

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