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Wartime Karriere26 ページ28

急いで模型を持ち上げ、中を見ると半刃刀身は上手く避けてはいたもの思い巨人の模型につぶされた衝撃で気を失っていた。

「こいつは俺が運ぶ。ここにいるもの後で全員報告。まずは片づけろ」
「は…はい」

抱き上げ、連れて行く。ふと自分の手にドロッとした何かがこびりつく。

「…っ!」

自分の手を見たリヴァイはすぐに医務室へ駆け込む。怪我とは無縁なリヴァイが突然駆け込んだため医務室は一時パニックになった。

「ど、どうなされましたか!」
「左わき腹の出血がひでぇ…!あと頭を強く打って気を失ている」
「な…とりあえずこちらへ」

色々な器具のある部屋のベッドへ寝かせる。

「リヴァイ兵士長、今からは少々外に…」
「わかった」

医務室の椅子に腰かける。全体練習が終わり、話を聞きつけたリヴァイ班の面々も集まる。

「兵長…何があったのですか?」
「左わき腹出血多量。頭部強打により意識がない」
「何があったんですか!?」
「模型に半刃刀身が刺さったまま潰された。下にいた兵士を助けて自分が、な」
「そんなっ…」
「Aの容体は…」
「わからん」

それっきり無言になる。部屋の中では、あわただしく治療が施されていた。しかし血が足りず、かといってまだ新兵のAに合う血もわからないため往生し、まさにお手上げだった。

「どうすれば…」
「ダメ元で聞いてみよう」

扉から出てきた医師に全員が立ち上がる。

「誰か、Aさんと輸血できる方はいませんか?」
「そんなの…わからないわよね」
「何か、その…基準とか」
「といわれましても…」

ダメ元はダメ元。誰も知識がないため、何とも言えなかった。

「このままでは…」
「なら、俺の血を使え」
「兵長!?」
「しかし…」
「血が無けりゃ死ぬんだろ。どうせ死ぬかもしれないならやるしかねぇだろ」
「では…部屋の中へ」

部屋の中では痛々しい傷がなす術なくあった。リヴァイはその隣のベッドに寝かされ、腕に管を通される。隣で眠ったような顔をしたAの手を握る。

「絶対戻って来い」

血が抜かれ、管を通してAに入っていく。青白くなったAの顔が少しずつ良くなる。

「だめだ…やはり血が…」
「でも壁外調査前だぞ!?これ以上抜けないだろ…」

医師たちの間で討論が起こる。

「おい、足りないのか」
「あ、でもこれ以上は…」
「俺が倒れたぐらいならいい。こいつという戦力がなくなる方が惜しい。抜け」
「しかし!」
「いいから早くしろ!!」

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ミレン(プロフ) - カリンさん» ありがとうございます!頑張らせていただきます! (2017年1月25日 7時) (レス) id: b76c4cbd4b (このIDを非表示/違反報告)
カリン - 本当に楽しい作品です!頑張って下さい (2017年1月24日 23時) (レス) id: 156ef3ff5c (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - お気に入りの登録してくださった皆様、ありがとうございます!決してなりすましではありません;;w心の底から目を腐らせてしまったことへのお詫びと、見てくださった感謝を申し上げたいと思います。 (2015年11月24日 23時) (レス) id: dbdaa525d4 (このIDを非表示/違反報告)
未恋ハンジ(プロフ) - ここに何かコメントおいてってくれると駄作者が犬のように喜んで駆けずり回ります☆ (2015年8月23日 16時) (レス) id: e4550b7e27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2015年8月22日 23時

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