俺が好きなのは、お前だけ。゜*２*゜。　【名前変換ｵﾘｼﾞﾅﾙ】

＊第33話＊　全部全部、脳のせい ページ16

『一回しか言わない』


そう（人２）に言ったものの、

実際は一回しか言わない事自体より

言わなきゃいけない事が言えない………っ！！←


全部全部、私の脳がいけない。


脳のせいでﾄﾞｷﾄﾞｷが止まない。

脳のせいで口が動かない。

脳のせいで言葉が出てこない。

脳のせいで頭が真っ白。


「黙れ心臓のドキドキぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！！！」


思わず口から出たのは全く関係ないコト。

それでも、私の緊張は少し和らいだ。


今、（人２）に背を向けているこの状況で。

多分言うなら今しかない。


頬を涙が伝う。

何してんの、私…っ！！


「…A？？」


（人２）も心配そうな声をして私に問う。


「好き……です」


ふいに、言葉が絞り出された。


「え…？」


「好き…こんな背中向けた状況で癒えるコトじゃないけど…

（人２）が好きです。

昔から。
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でも、（人２）には付き合ってる人いるから…

だから……
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こんな事言って、ごめん。

聞いてくれてありがとう。

『大好き』っ！！」


『大好き』

そう言う部分で、私は振り返って笑顔を向けた。


まだ頬には涙が伝うけど、

大丈夫。

そんなの気にしない。


（人２）は何が何だか分かってない様子で。


…急に胸が痛くなった。

こう…キュゥゥゥッって。。。


「う……っ」


胸が詰まる。

生きも詰まる。


ダメだ。

気づいたら私の体は、勝手に走り出していた。


向かった先は…多分、そう。

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『保健室』

ある意味、（人２）との思い出が詰まった場所――…

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