【進撃の】☆こちら進撃の短編兵団☆【短編集】 (ページ9)

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握ったその手は… (アルミン独白のようなもの) ページ9

幼なじみのエレンが、僕の目の前で巨人に飲みこまれた。
アルミン「ごめんミカサ…僕は…何も…できなかった、すまない……！」
あのとき、伸ばされた手をもう少し早く掴んでいれば…。そう、思った。
…今更後悔してもしきれないけれど。
それからしばらくして、謎の巨人が現れた。
その巨人から出てきたのは、
アルミン「……！！」
巨人に飲みこまれたはずの…エレンだった。
僕はすぐさま彼の手を握った。あのとき掴めなかった、あの手を。
…いつもより暖かい、そんな気がした。
アルミン「エレン…よかった、本当に…よかった…！」
その暖かさが心にしみて、思わず涙が溢れ出した。
隣にいたミカサも、
ミカサ「エレン…ありがとう…！」
…泣いていた。
…今まで僕はエレンとミカサに支えられ、様々な困難を乗り越えてきた。
今度は…今はどうすればいいかわからないけれど…
アルミン(僕も一緒に2人をさらに支えて、これからも3人で生きていこう。
もう二度と、握ったこの手が離れないように…)
僕は密かに、そう決意をした。
すると、風が僕の決意を応援するかのように…
僕らを、暖かく包んでくれた。