死神の赤子

ひとまず合流 ページ20

「コナン君！何処に行ってたの！？」

「あはは…ご、ごめんなさい…」

「もう、心配したんだからね！？」


俺がのこのこと、容疑者達が集められた客室…の隣の客室Bに入れば蘭が俺を見て心配そうに怒って駆け寄ってきた

やはり、Aさんの言う通り心配させていたみたいで光彦や元、歩美達も皆俺の元に駆け寄って来た


「良かったぁ…」

「心配かけさせやがってよ！」

「本当ですよ！僕達コナン君が居ないって聞いて本当に心配したんですからね！」

「悪かったって…」


さっきからこんな感じの繰り返し
今度からはちゃんとメールを送るなりなんなりしたほうが良いなと実感した

すると光彦達と一緒にやってきた灰原が俺に向けて軽く手招きをして、少し向こうにいた沖矢さんの元へ歩んでいった
それを見て俺も二人の元へ歩んでいく…が、念の為距離は離してある


「で、彼女達を心配させる程長く離れていたという事は…それなりの情報は得たんでしょうね」

「ああ、一通りな。…けど、」


そう言って先程からずっと黙っている沖矢さんに目を向ける。灰原もつられて目を向ければ、沖矢さんは何となく察したのだろう
俺達だけに聞こえる様に、少し屈んでくれた


「コナン君は恐らく既に知っているだろうけど、今も逃走中だとされている有力候補の容疑者…小路さんは、元々僕がこの水族館に連れてきたんだ」

「…それで？何でその事を警察に皆さんに話さない訳？」

「此処から先は多分、コナン君も知らないと思うが…実は今の警察側の進展状況は、
容疑者の一人とされている無動寺翔さんが共犯なんじゃないかという線を考え出しているんだよ」

「えっと…つまり、沖矢さんが言わない理由は
明らかに不自然だらけのこの事件に、余計な事を口出しすれば自分やAさんの立場が危うくなる可能性があるから…って事？」

「要はそういう事だね」

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