死神の赤子

数字の話 ページ21

「それじゃあ沖矢さん、単刀直入に聞くけど…沖矢さんはAさんの共犯、なんかじゃないよね？」

「嗚呼、断じて無い。…が、」


そこまで言って、まだ隠している事があるかの様に口を噤む沖矢さん
そんな沖矢さんの姿を見て少し苛立った様に顔を顰める灰原


「何、何かあるのなら言ったらどうなの？」

「おい灰原、」

「…そうですね、正直言いますと
今回の事件の犯人、八割の確率で"小路Aさんによる犯行"の可能性が高いんですよね」


沖矢さんのその言葉に驚き目を見開く俺と灰原
そんな俺達の姿を見て、予想通りの反応と見たのか続けて話を繋げる沖矢さん


「で、残り二割ですが…此方は"社長の仙道さんによる自害"と"例の組織による殺害"と考えています」

「ちょっと待ってくれ、Aさんが？
何故彼女が無関係だろう仙道さんを殺害する必要があるんだ？」

「…これはまだ、ある程度の確証を得るまではあまり話したくないんですよね」


そう、話を途切らせる沖矢さん
俺はそんな沖矢さんの姿を見て、少し間を空けて話を切り出した


「それじゃあ、取り敢えず俺も沖矢さん達が持つ情報を照らし合わせるか…」

「…そうね」

「先に俺から言うぞ
…まず、Aさんは記憶喪失だ。といっても本人曰く部分的で、何故この水族館に来たのかと沖矢さんと知り合った経緯とかだけ覚えてないらしい」

「…僕と彼女が知り合った経緯は、簡単なものですよ
ただ家が近所で、所々危なっかしい所がある人でしたから…家事の手伝いをしたり、話を聞きあったりする程度の仲です」


そう答える沖矢さんの顔で何となく、その答えに嘘はないというのがわかる
確かにAさんは所々危なっかしいというか…自分の命に対する危機感をあまり持っている感じではなかった

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昨日の夜から通知でメール件数軽く30を超えました、消すのが大変だと思いつつ感謝してます

これからも名探偵コナンにわか知識シリーズをご覧になって下さい(盛大なネタバレ

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