陰キャな彼氏 (ページ7)

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入学式が始まって新入生達を眺めていた時、思わず目がいってしまうそんな人がいた。

綺麗な顔に胸がときめいた。

今まで感じたことの無い、不思議な感覚。

梨花「A？どしたの？」

『…え？あ、どうかした？』

思わず見とれてしまっていて梨花の話を聞いてなかった。

梨花「いや、放課後クレープ食べに行こって」

『クレープ？行く！』

梨花「Aあの1年知り合いなの？」

とりあえず、『え？どの人？』ととぼけてみた。

でも、

梨花「まぁいいや、後で聞く！」

って言われちゃったからきっと梨花にはバレバレなのかもしれない。

．

入学式も終わって放課後、約束通り梨花とショッピングモールの中のクレープ屋さんに来た。

梨花「Aさ、なんで今日1年の男の子ずっと見てたの？」

『そんな見てた、かな？』

梨花「うん、ガン見って感じだったよ(笑

あの子ちょっとかっこよかったけど、Aイケメンな男子いてもあんまり興味無さそうだし珍しい。」

確かに、私はイケメンと呼ばれてるような人がいてもあんまり興味を持つことは無かった。

『なんか、すごくかっこよかった。』

梨花「Aにも春が来たか〜」

『んも〜！そんなんじゃないって(笑』

梨花「ま、湧には秘密にしとこ」

湧がそんなことしたらあの子を探し出して1年の教室に乗り込んだりしかねない。

『黙ってて〜！

湧なんか余計なことしかねないし！

あの子に迷惑かけたら大変だもん。』

梨花「まぁそうだねー。

そういう意味じゃないけどそういうことにしとく！」

『どういう事〜！(笑』

梨花「内緒！

そうそうこれみて〜…」

何が内緒かは少し気になるけど、いつも通り梨花のトーク画面を見せながらの惚気話が始まって幸せそうでちょっと羨ましかったりもした。