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その4 ページ4

「で、のこのこ帰ってきたってわけか」

「うるせぇ!なんとでも言え!」

「どっちだよ……」


ほら飲め飲め、と康介は俺のグラスに勢いよく烏龍茶を注ぎ込んでいく


それを一気に飲み干して、最後に大きく息を吐いた


「はーっ……まじ近藤ムカつく……そりゃ俺が悪いけど、任せる任せない以前にてめぇのじゃねぇっつの!」

「てかあいつって元々男が好きなの?女と遊んでるイメージしかなかったけど」

「いや、元はストレートだって聞いたけど」

「悠は特別ってか。いいねぇ、一途そう」

「俺だって一途だ!」

「浮気してんじゃん」

「はぅあっ!?」


思わぬ反撃に、飛び上がった心臓を庇うように胸元をギュッと握った


「でも、てことは今どっちもいけるってことか?それはいかんな……俺の経験上、両刀の奴はすぐ浮気する。守備範囲が他の倍だからな」

「おい、それは誰のこと言ってる」

「え?もちろんお前だけど」


易々と地雷を踏み抜いてくる目の前の男を睨みつけるが、当の本人は此方を気にする素振りもなく豪快に酒を煽っている


俺も諦めて、小皿に入った枝豆を一つ摘んだ


「はぁ〜……俺、何言われた通り帰って来てんだろ……」

「お前は肝心なとこでヘタレだからな。特に悠に関しては」


康介はそう言って、懐かしそうに笑った


「……難しいんだよ。途端にわからないなくなる。出会った時からそうだ」

「バーカ、あいつだって他の奴と一緒だよ。悠に対して難しく考えすぎなの、お前」


……そうなのだろうか、わからない


今までの恋人は、こうしたら喜ぶとか、ああしたら悲しむとか、漠然とそんなようなものが決まっていて


悠は、それには当て嵌まらないものだと思っていた。だから、口説くのには苦労した


ーーそれってさ、お前がこれじゃ駄目だって、勝手に思ってるだけじゃねぇの?


そんなようなことを以前康介から言われて、当時の俺は首を捻った


もしかして、今も同じことを言われているのだろうか


「ま、そうやってイマイチ通じ合えてない感じがお前ららしくていいと思うよ」

「おい!どういう意味だコラ!」

「あー、めんどくせー。別に貶したわけじゃないよ〜」


身を乗り出して言う俺に、康介は棒読みでそう答えるのだった

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パパゴラス - コメント失礼します!めっちゃ好きなタイプですほんまにおもろいです。これからも頑張ってください!マジファンになっちゃぃましたぁぁ!!! (2020年5月17日 0時) (レス) id: 665c1b4e56 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - 早く、悠さんの生のご意見を聞きたいです。(≧◇≦) (2020年5月16日 19時) (レス) id: bbba9ad9a6 (このIDを非表示/違反報告)
七海 - なんだか、めっちゃ好きなんですけど…ww頑張ってください! (2020年5月16日 14時) (レス) id: cc0b3d41a2 (このIDを非表示/違反報告)
ひーと - 好き(唐突)頑張ってください!応援してます! (2020年5月12日 12時) (レス) id: c8f6957e50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なんじゃらほいほい | 作成日時:2020年5月11日 18時

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