【鬼滅の刃】不死川家の長女です。【キメツ学園】Part2

74話 ＊リクエストPart3-7 ページ25

sideA

A『よしよし。良い子良い子。』

背中をトントン叩いて落ち着かせます。

ぬいぐるみは手放さないし…

実弥｢…｣

玄弥｢う"ぅ〜…｣

ぬいぐるみを奪おうとする兄に威嚇する弟。

A『ワンちゃんにならないで。』

実弥｢だいぶ落ち着いたな。｣

そうですか？

実弥｢……今度は兄ちゃんの番な。｣

え？

玄弥｢ぎゅう。｣

言われた通りに抱きしめると

玄弥｢……｣

わーお、御満悦。

さっきまで犬みたいに威嚇してたとは思えない笑顔。

A『玄弥。』

玄弥｢……｣

無視。

A『げーんや。』

玄弥｢……｣

反応無し。

A『玄弥くーん。』

反応無し。

A『不死川玄弥くーん。』

実弥｢なんでフルネームにした。｣

何となくです。

A『不死川くーん。』

実弥｢へーい。｣

違うそっちじゃない。

A『間違いではないですけどね。』

玄弥に置いてた手を引っ張って自分の頭に乗せる兄。

A『撫でろと。』

実弥｢ん。｣

わしゃわしゃと兄を撫でると、

今度は玄弥が引っ張ろうとする…

A『玄弥、痛いです。』

力緩めてくれない…

A『玄弥…』

実弥｢よし、玄弥。良い子してもらったしぎゅうもしてもらったろ？退けェ。｣

玄弥｢まだ…｣

実弥｢してもらったろ。｣

玄弥｢まだ…良い子してない。｣

しましたけど。

うるうると涙を浮かべて言うと兄も怯む。

A『叫ばないのはかなり珍しいですけどね。』

実弥｢不機嫌になるにつれて口数減るタイプだからな。｣

え、じゃあ今絶不調ってことですか？

確かに不機嫌になる時は口数減るけど。

実弥｢お前が勝手に家出て宇髄と居るからだぞ。｣

えぇ…

A『玄弥。』

名前を呼んでも無視ってどうすれば…

A『どうしたら機嫌良くなりますかね。』

実弥｢自分で考えろ。｣

A『逆に今日帰って来ない方が正解だったのでは…？』

実弥｢は？｣

めっちゃ声低い!!

本気で怒ってます！

実弥｢なんつった？｣

A『な、なんでもないです！』

この子をどうしましょう…

A『玄弥…？』

いつの間にか夢の世界へ。

兄さんに運んでもらいました。


side実弥

玄弥｢…ぁ…？姉ちゃんは？｣

起きやがった…

玄弥｢…姉ちゃんとこに行くから離して。｣

実弥｢姉ちゃん、返事をしない弟は要らないってよ。｣

言ってねェけど。

玄弥｢…やだ…ちゃんと返事するぅ…姉ちゃんにぎゅうしてもらう…｣

もう良いだろ。充分だろ。

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