【鬼滅の刃】不死川家の長女です。【キメツ学園】Part2

73話 ＊リクエスト Part3-6 ページ24

sideA

帰って来たら……

実弥｢覚悟は良いかァ？｣

殺気立てている兄。

実弥｢俺が生徒指導担当月間中に何考えてんだてめェ。｣

うぅ……

こってり怒られた……

玄弥｢……｣

目を合わせない弟。

A『げーんや。』

全然見ない……

あれぇ？

実弥(拗ねてる…)

A『玄弥〜？』

可笑しいです…

お手洗い行こ。

玄弥｢っ…｣

モソモソと着いてきた…

A『お手洗いに行くだけですよう。』

玄弥｢……｣

あの、扉の前に座り込んで何をしたいんですか？

A『玄弥、リビングで待ってたら？』

はーい、また無視でーす。


A『あ。』

部屋戻ろ。

駆け足で階段を登る。

玄弥｢やぁぁぁぁぁ｣

やっと喋った。

A『良い子で待たないとお姉ちゃんは一生帰って来ないですからね！』

玄弥｢ああぁぁぁぁ｣

余計に酷くなった。どうしよう。

本を取りに行って、階段を降りようとしたら途中でコケたのか蹲ってる弟…

A『どーけーて。』

玄弥｢やぁ…｣

何故。

A『兄さーん。玄弥連れてってください。』

実弥｢あ？｣

ヒョイっと持つあたり男の人って力ありますよね。

片や、持っていたぬいぐるみを手放して泣く弟。

玄弥｢姉ちゃがぁ｣

これは私の本体ではないですけど。

A『はい。』

蹲ってる弟にぬいぐるみを持たせて距離を置いて読書をします。

玄弥｢あぅ……｣

玄弥(どこ行くの？あ、本…隣に行こ。)

今日の本はサスペンスですね。

玄弥(ヤダヤダさっきみたいに構ってよぉ…良い子して…)

実弥｢A｣

……

実弥｢A｣

……

実弥｢A！｣

はい！？

A『なんですか。急に大きな声出さないでください。ビックリします。』

いつの間にか私の隣に居た弟にもビックリしてますけど。

実弥｢ずっと呼んでたのを無視したのはお前だろ。｣

本に集中してただけです。

軽く弟を撫でて、また本を開きます。

玄弥(足んない…もっとたくさん撫でて。)

膝上に乗ってきた…

A『なんですか。さっきはツンツンしてたのに。読書したいから退けてください。』

玄弥｢……｣

また無視。

実弥｢思いっきり可愛がれよ。｣

今？

A『はぁ。』

面白い所なのに。

玄弥(ため息ついた……ヤダ…抱っこして良い子して…)

叫ぶ玄弥より叫ばない玄弥の方がよっぽど扱いにくいですね。

A『玄弥くんは抱っこしなくてもへっちゃらですもんね〜。』

玄弥｢やぁぁぁぁぁぁぁぁ!!｣

結局こうなるんだ…

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