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次の日、昼過ぎから夜までのまでのバイト帰りにAのアパートへ寄っていった。
今日は寝坊して朝昼兼用の飯でバイトに行ったから為正直すんげえ腹減ってるが、母親から持たされたアップルパイがある為今日返さなきゃな。
Aはいるだろうか。
俺あいつのバイトの予定とか何も知らねェなあ。
インターホンを押すのに、何故か物凄く緊張してぶるぶると指が震えた。
…なに、ビビってんだァ。
ドクドクと鳴り止まない心臓と、緊張した面持ちで待っていると「はーい、」とガチャリとドアが開いた。
「………よォ」
「………え？………ちょ、まって…………は？？」
「昨日のタッパー返しに来た」
「タッパー……あれ返さなくていいって……」
「ん！！」
完全に困惑してフリーズしてるAにタッパーとハンカチのはいった紙袋を突き付ける。
「………どうも、」
「おう。中にお袋がアップルパイ詰めた」
「えっ」
「家持って帰ったらお袋が気付いて持ってけって。Aはお袋のアップルパイが好きだったって嬉しそうに作ってたんだわァ」
そう言うと、Aはガサガサと中のタッパーの中身を確認して目をキラキラと一瞬だが、輝かせた。
「………ありがとう…！」
「！！」
こんなに素直に礼を言われるとは思ってなかったので、「おうよ、」と変な返事しか出来なかった。どうやらお袋のアップルパイは正解だったみたいだ。
「おばさんにお礼言っといて」
「わーってる」
暫しの沈黙。
後特に話すことが思いつかなくて、折角お袋が作ってくれたAと話す機会だったけど、これ以上深追いするとまた更に距離を置かれそうで今日は身を引こうと思った。
そんじゃ、と帰ろうとしたところ、
「ぎゅうるるるる…………」
空気の読めない俺の腹の虫が盛大に鳴った。
限界を越したみたいだ。
「…さっきまでがっつりバイトでちょっと腹減ってんだ」
「………う、ん………」
余計に変な空気が流れつつあり、恥ずかしくなった。
すると、Aがプルプルと震えだして、何かに耐えているようだった。
「……A？」
「…………んふふふ、ふっ………はははは……！」
無理、とAが笑いだした。
久々に俺の前で思いっきり笑ってる姿を見て、俺は惹き付けられてしまった。
ひとしきり笑ったあと、Aは「食べてく？」と言った。
「………は？」
「夜ご飯。丁度作ってたから。ウチで食べてく？」
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ふぐひらめ - はぁああぁ……最高……(溢れ出る幸せ) (2021年12月5日 22時) (
レス) @page21 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
星空 - 続きが気になる！更新頑張って下さい！ (2021年3月5日 8時) (レス) id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
あゆゆ - ぎゃぁぁぁぁっっ!!え、死ぬんだけど笑笑実弥が一番好きなのでもう心臓もげそう笑続きめちゃ気になるー!!更新頑張って下さい! (2020年11月28日 1時) (レス) id: b8364d44bb (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - 花さん» 小鳥ちゃんの愛称で呼んで頂けて嬉しいです…！ツンデレ小動物小鳥ちゃんこれからも宜しくお願いします！ (2020年11月20日 22時) (レス) id: d7b92a39ba (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - おはぎとだんごさん» 嬉しいです…（号泣） (2020年11月20日 22時) (レス) id: d7b92a39ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷雨 | 作成日時：2020年11月10日 13時
