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「実弥ー？これどうしたの、ハンカチとタッパー」
「Aが昼飯作ってくれた」
「あら、Aちゃんの。洗って返さなきゃねぇ、それともタッパー何か中身入れてあげようかしら、Aちゃん母さんのアップルパイ好きだったわよね確か」
「んだな。明日にでも返すわ」
じゃあアップルパイ焼いておかなきゃ〜と母親は嬉しそうにキッチンへ向かった。
「Aちゃん元気？お隣から出て母さんも会わなくて寂しいのよ〜」
「大学でたまに見かける。学科同じでよ、宇髄とかとよく一緒にいるぜェ」
「そうなのね、良かったじゃない大学も同じで。相変わらず仲良しねぇ！そのまま結婚してくれてもいいのよ〜？Aちゃんは母さんにとっても娘みたいなものよ〜」
「そーかィ」
ふんふんと鼻歌を歌いながらアップルパイ作る母親。
「実弥」
「なんだァ」
「仲直りはできたの？」
「ン！？……っ、ごほ、うぇ、」
驚いてお茶を噴き出しそうになった。そして気道に入りかけて噎せた。あっぶねぇ。
「なあに驚いてるのよ、母さんにはお見通しよ〜？それとも喧嘩じゃないの？」
「いや、別に…」
「アンタの口から一時からAちゃんの名前が全然出なくなったもんだからてっきり喧嘩してるのかと心配だったのよ？」
Aちゃんと離れたくなくて高校もおんなじとこ受験するって聞かなかったものね、実弥は。
と付け加えられて、顔が赤くなった。
「あ、まさか同じ理由で大学も？」
「ちっげェーーよ！！たまたまだわァ！」
「あらあら〜そう〜？」
ふふふ、と母親が笑うもんだから居心地悪くなって自分の部屋に逃げた。
LINEを開いてトーク履歴を遡る。
「…………」
高校二年生の途中から途絶えた、AとのLINE。元々家が隣な為必要以上の連絡以外でLINEを使うことは無かった。
『おやすみ！』
その一言で終わって以来、俺はAからいつの間にか避けられるようになって話せなくなった。
まさか、母親にもバレてるだなんて思っていなかったが。
「俺そんなにAの事喋ってたかァ……？」
母親に言われた言葉を思い出して、またムズムズとしてしまった。確かに、高校はAと同じ所に行きたくてあり得ねえぐらい勉強して入ったけど。
地獄のような中学の受験期を思い出した。
毎日のようにAに勉強見てもらったっけ。
(何でだろうなァ？)
いつの間にか Aとの間に距離ができてしまったのは。
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ふぐひらめ - はぁああぁ……最高……(溢れ出る幸せ) (2021年12月5日 22時) (
レス) @page21 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
星空 - 続きが気になる！更新頑張って下さい！ (2021年3月5日 8時) (レス) id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
あゆゆ - ぎゃぁぁぁぁっっ!!え、死ぬんだけど笑笑実弥が一番好きなのでもう心臓もげそう笑続きめちゃ気になるー!!更新頑張って下さい! (2020年11月28日 1時) (レス) id: b8364d44bb (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - 花さん» 小鳥ちゃんの愛称で呼んで頂けて嬉しいです…！ツンデレ小動物小鳥ちゃんこれからも宜しくお願いします！ (2020年11月20日 22時) (レス) id: d7b92a39ba (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - おはぎとだんごさん» 嬉しいです…（号泣） (2020年11月20日 22時) (レス) id: d7b92a39ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷雨 | 作成日時：2020年11月10日 13時
