101話 すんごいお待たせしました(リクエスト編) ページ2
side玄弥
テレビに映ってるのは
チビA『にーちゃ』
チビ実弥「なんだァ?」
チビA『げんやぁ!』
チビ実弥「そうだなァ。」
昔のホームビデオ。
赤ん坊は俺なんだろうな。
チビA『げんやぁ。いーこ。』
兄貴はめっちゃ怖い顔で見てる。
実弥(俺の弟妹可愛いすぎる…)
―夜―
チビA『にーちゃ。だーれ?』
玄弥「えっ!姉ちゃん!?」
チビA『?』
キョトンとして可愛いな。
チビA『こんどね Aの おとーと できるの!』
俺のことか?
チビA『にーちゃ と まってる !』
玄弥「そっかぁ、楽しみだな。」
チビA『うん!』
か、可愛い…
姉ちゃんっていつから敬語になったんだっけ…
兄貴の事を兄さんって呼んだ頃からかな…
玄弥「姉ちゃん…」
チビA『おとーと の なまえ にーちゃ と おんなじ にするんだって!』
あぁ。
実弥の弥と玄弥の弥のことか。
チビA『…なかまはずれ…』
泣きそうな顔をする…!
玄弥「そ、そんな事ないって!もう少ししたら妹だって生まれるし!」
もう少しじゃねーや。
寿美と貞子、結構離れてるわ。
玄弥「お、俺は姉ちゃ……Aって名前好きだよ。」
チビA『!Aもすきー!』
か、可愛い…
小さい姉ちゃんも可愛い…
―現実―
A『…や』
なんか聞こえる…?
A『玄弥!』
あ…明るい…
A『玄弥、こんな所で寝たら駄目ですよ。』
あ…いつもの姉ちゃん。
姉ちゃんを抱きしめる。
A『わあ!?』
玄弥「姉ちゃん、自分の名前好き?」
A『…なんですか、急に。』
【チビA『…なかまはずれ…』】
夢かもしれない。
けど、姉ちゃんがもしそう思ってるなら否定したい。
俺は姉ちゃんの名前好きだよって。
A『…』
玄弥「俺は好き。」
姉ちゃんは少し驚いて
A『そう…ありがとう、玄弥。』
笑った。
玄弥「姉ちゃんっていつから敬語になったんだっけって思ってさ。」
兄貴はビクッと反応した。
A『……』
その様子を姉ちゃんはじっと見てから、
A『自然とそうなりましたから。』
2人が何かを隠してる気がした。
A『…けれど、父さんの前では常に敬語でしたね。』
今度は俺と兄貴の身体が強ばる。
ぜってぇに守る。
実弥(二度とお前を傷つけさせねェ。)
A『夢で何か見ましたか?』
玄弥「内緒。」
A『あらあら。』
また笑う。
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作者名:ペテン師 | 作成日時:2020年11月11日 21時