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名探偵さんの優しさ 一 ページ9

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「送ってくれてありがとうございます!」



「じゃあ、いい夢を。おやすみ」



「おやすみなさい」




エレベーターで降りようとすると服の裾が誰かによって引っ張られた。誰だろう?後ろを振り返るとそこには名探偵こと、乱歩さんがいた。



「乱歩さん!久しぶりですね」



「うん、久しぶりA」



「私今から帰るんですけど、どうかしましたか?」



「A何か僕に渡すものあるんじゃない?」



「えっと……?」



「お 菓 子 !前にAくれるって言ってたじゃん!

そんなに甘い匂いさせてるんだ。其れに、敦が持っていたのはクッキーでしょ?なんで僕には無いのさ」



こちらの匂いを嗅ぐ為か、ぐんと乱歩さんとの距離が近くなり思わず目を逸らしてしまう。



ち、近い。




そんな綺麗な顔が目の前に来たから少し顔が赤くなる。関係ないかもしれないけれど体が熱くなった。



「ら、乱歩さん。落ち着いてください。訳を話すので」




乱歩さんの圧に負けて、敦くんとのお菓子教室を洗いざらいはかされた。



今日、お店にお手本用で作ったクッキーがあるから、其れを乱歩さんに明日渡して解決かな。




……あれ、でも敦くんって探偵社の皆にクッキー渡すとか言ってなかったっけ?うぅ〜ん、違うお菓子作るしかないか。




「ふぅん。店にあるなら持ってきてよ」



「えぇ。明日もっていきますよ?」



「嫌だ!今すぐ僕はAが作ったお菓子が食べたいんだ!!」





正直早く家に帰りたい。でも乱歩さんの顔が良い。顔が良い。好き。こんな可愛くてかっこいい顔面見せ付けられたら行くしかない。




この顔の為ならなんでも出来ると思えてしまう。それに久しぶりに生乱歩さんを拝めたのだ。
もう少しだけこの顔面をこの声を堪能したい。




はぁ、と色々な感情が混ざったため息をつくと




「僕も一緒に行く」



「え?」



「だから、僕も君と一緒に君の店に行くんだ。そしたら君は往復しないで良いから楽だろう?そうと決まれば早く行こ」



「は、はい!」



名案だと言わんばかりに機嫌が良くなった乱歩さん。色々突っ込みどころはあったけれど疲れた私は何も言わなかった。


乱歩さんと長く一緒にいれるのが嬉しかったのもあるけどね。

名探偵さんの優しさ ニ→←人虎くんとお菓子 終



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オタク - んんんんん尊い...控えめに言って禿げそう(?) (8月3日 3時) (レス) @page16 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
モカロール(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!文ストのキャラめっちゃかっこいいですよね……!更新頻度あげれるよう頑張ります! (7月20日 18時) (レス) id: 80653f54d7 (このIDを非表示/違反報告)
モカロール(プロフ) - 奏さん» コメントありがとうございます!イケメン大好きなのは矢張り全人類共通ですよね!!更新頑張ります✊🏻⸒⸒ (7月20日 18時) (レス) id: 80653f54d7 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - タイトル&お話最高です!!改めて文ストはイケメンの宝庫だと思いました♥️滅茶苦茶、共感しましたよ…私も面食いなので(笑)これからも頑張ってくださいね。応援しています!!(*^-^) (7月20日 17時) (レス) @page10 id: e4a4033c2e (このIDを非表示/違反報告)
- とっっっっても!共感しまくります‼イケメン最高ですよね…❣更新頑張ってください!応援してます‼‼ (7月19日 23時) (レス) @page10 id: 197e9c1dfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モカロール | 作成日時:2023年7月9日 16時

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