【文スト】面食いですがなにか？

人虎くんとお菓子 三 ページ7

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「じゃあ、後焼いたら完成かな。お疲れ様！」



「終わったぁ〜。クッキー作るのに結構力使うんですね。Aさん何時も作ってて凄いです！」



「そう？ありがとう。敦くんも初めてにしては手際良かったよ〜！！」



「Aさんの教え方が良かっただけですよ」



「そんなに褒められたら照れちゃうな。あ、もうこんな時間。お昼にしようか」




ふと、時計を眺めると針は13時を指していた。午前中からってことは……結構ずっとやってたな。


少し暑くなったから食べやすいもの。かつ、敦くんが嫌いでないもの……。



記憶が確かなら、敦くんはお茶漬けが好きって、国木田さんが言ってたような？よし、お昼ご飯はお茶漬けにしよ！




「あ、僕も手伝いますよ！」



「え〜、大丈夫だよ。ここはお姉さんに任せなさい！」



「でも…」



「う〜ん。其れなら机を綺麗にして、食器運んでくれないかな？」



「任せてください！」



「ふふっ、頼もしいね」




グッと手を握る敦くん。実に可愛くて頼もしい。


賢治くんもそうだけど、あの包帯上司と駄菓子名探偵が居てなんでこんなにいい子が育つんだ……。



探偵社の良心と言っても過言では無いだろう。




「最後に梅干しを添えたら完成！」



「わぁ！茶漬けだ！！！！」



「敦くん元気だね」



「えへへ。お恥ずかしいところを、すいません……」



「全然。そんな風に喜んで貰えたなら何よりだよ」




お茶漬けを見てはしゃぐ姿を見て何だか動物のように見えてきた。


なんか、可愛いからチワワとかトイプーとかみたいに見えるけど意外と身長大きいし、大型犬って処かな。




心做しかしっぽが大きく揺れている気がする。

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